父親との関係を取り戻すことの大切さとは?
怒りの取り扱いアドバイザー&元中学校教師
いなっちです。
僕の父は、僕が子どもの頃
「これはダメ、あれもダメ」
という制限の多い父親でした。
母親も「もう少し、いろんなことをさせればいいし、いっしょになって遊んでやればいいのに」
と、親父へに対して思っていたようです。
だから、なんだかんだ親父の都合で怒られたり、ブツクサ言われた記憶が多いんです。
昭和15年生まれの親父も先が見えてきました。
少しは、実家のことも受け継いでおきたいという思いもあります。
4月から独立した僕は、時間の余裕があるときは実家へ帰って、できることはやってみようと考えていました。
なんだかんだ忙しくて、やっと一昨日、実家の仕事を少し手伝えたんですね。
初めての薪割り。
子どもの頃は、斧に触れるなんぞ、絶対にさせてもらえませんでした。
危険なことはわかりますが、その危険を教えてほしかったんですよね。
でも、46歳になって親父から直々に教えてもらいましたよ。
やってみて初めて、斧を振り下ろすだけじゃないことがよくわかりました。
経験って大切ですね。
そして、草刈り。
これも初めての刈り払い機。
そんな難しくないんですが、しばらく親父は僕のようすを見ていました。
午後は、杉・檜のある山へ。
曾祖父の頃から育っている植林が残っています。
そして、親父が植えた木も。
「あとは、成長すれば切るだけじゃ」
親父が、自分が生きているうちには切れないとわかって育てている木。
下草刈りから、枝打ち、間伐。
とても手間がかかっているんです。
「この山は、見て楽しむ山にしとる」
親父が手塩にかけて育てた山。
庭の盆栽を見るような感覚なんでしょうね。
山の境って、わかりにくいんですが、今回は初めて親父が細かく教えてくれました。
歩きながら親父がしみじみと
「このあたりあった木は、尚久が大学の頃に切って売ったんじゃ。あの頃はトラック1杯出せば、80万くらいじゃったけ、大学へやれた。今は、その10分の1」
と、教えてくれました。
当時、親父の反対を押し切って、芸大へ行った僕です。
感謝の気持ちと、未だに恩返しできてないなあって気持ちです。
でも、やっと少しずつ自分なりにこうやって恩返しできるようになっているのかな?
思春期の頃、親父との関係が良好だったとはいえない気がします。
でも、子どもは親に認めてもらいたいんです。
それは、いくつになっても。
幼い頃認めてもらえなければ、大人になって追い求めるんでしょうね。
できれば、幼いうちから認めておくほうが良いと思いますよ。
親父、小さくなったなあって感じるようになったのですが、今回だけは親父の背中が大きく思えました。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
子どもから大人まで、岡山発どこへでも
研修や講演のご相談はお気軽にどうぞ!
数人の子育て座談会から企業研修まで対応
企業での社員カウンセリングも対応
この記事へのコメントはありません。