こんにちは。怒りの取り扱いアドバイザーこと一般社団法人日本アンガーマネジメント協会ファシリテーターのいなっちです。
一昨日のブログから
「ベビーカーが邪魔」1歳男児殴った疑いで男逮捕
TBS News i より→http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2599997.html
について考えてきました。
この記事を読んでから、高齢者の犯罪について気になったので少し調べてみました。
最近話題にもなっていますが、高齢者の犯罪が増えている傾向なのです。
これがそのグラフ
平成25年警察白書より
なんと、平成元年と比べると7倍にもなっています。
検挙総数に占める割合も2.1%から16.9%にまで上昇。
原因を調べてみましたが、平成19年度の法務省犯罪白書によると
・高齢犯罪者は,高齢者人口の増加率よりもはるかに高い比率で増加している
・高齢犯罪者には,高齢期特有の心身上の問題点,社会生活能力や性格・行動特性という生活指導上困難と思われる課題,疾病等を抱えている者が多い
・単身,住居不安定,無収入の者の比率が上昇し,周囲に保護・監督する者がなく,経済的に不安定な状態にあり,自立能力に期待できない者も少なくない
といったことが考えられると書いてあります。
さらに高齢者の犯罪で多いのは『万引き』『占有離脱物横領』『暴行及び傷害』
なかでも、初犯者の人数について見てみると
『万引き』は横ばいで再犯者の増加が多く、『暴行及び傷害』は初犯者も再犯者も増加傾向にあります。
白書へは次のように書いてあります。
高齢傷害・暴行事犯者は,前述したように,窃盗の場合と比べ,有前科者の比率が低く,必ずしも孤独とは言えず,経済的不安も深刻ではない者が多く,飲酒の上,公共的な場で,面識のない相手に対し暴行を加えるような事犯が少なからず含まれており,活動範囲や対人関係の拡大が影響していると思われる者が少なからずいる。また,非高齢事犯者と比べ,高齢事犯者は,近隣との付き合いの在り方が影響している事犯も見られる。
(中略)このような者の犯罪防止対策としては,処罰いかんではなく,むしろ,社会における犯罪防止教育として,余暇の過ごし方や対人関係のスキルの習得等について指導をするなどの教育が必要ではないのだろうか。
すなわち,高齢者であるから良識をわきまえており,あえて何かを教育・指導する必要などないというのではなく,高齢に至ってもなお,精神的・社会的に自立できておらず,自己のコントロールが十分にできないか,あるいは,かつてはそれができていても,加齢によってその統制力を減弱していく事態が起き得ることを率直に認め,飲酒が原因でのトラブルや近隣関係でのトラブルを繰り返し,ついには,それが犯罪にまで至るおそれがある場合については,社会生活の中において指導・教育できる方策を考慮すべきであろう。
(中略)感情をコントロールするための能力を身に付けることを目的とした処遇などのサポートができるよう配慮することが考えられよう。
これを読んでみて、おわかりいただけたでしょうか?
『対人関係のスキルの習得』
『感情をコントロールするための能力を身につける』
ということは高齢者へもアンガーマネジメントは必要なことなんです。
アンガーマネジメントは子どもからお年寄りまで使うことのできる、怒りの感情を扱うためのトレーニング方法です。
もっともっと多くのかたに学んでいただきたいですね。
そして、子どももお年寄りも安心して暮らせる世の中にしたいものです。
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