親の諦めも大事 !
岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
勉強しない子供に 親の諦めも大事
今回はアドラー心理学の考え方をお伝えします。
あなたはなぜ、宿題をしないこどもへイライラしたり、怒ったりするのでしょうか?それは、ズバリこれ!
『子ども自身の課題』と『親自身の課題』がごっちゃになっていることが原因なのです。
アドラー心理学では「変えられるもの」と「変えられないもの」を見極めて、変えられないものについては、『肯定的なあきらめ』をすることが大切と言われています。
アンガーマネジメントの考え方に似てますよね。
では、宿題は誰の課題でしょう?そんなこと子どもに決まっていますよね(笑)
ですから、宿題をするかしないかは「子ども自身の課題」であって、宿題しない子を見てイライラするのは「親自身の課題」です。
親がイライラして、それを子どもにぶつけても、何の解決にもなりません。
子どもには「このままだとどうなる?」と問いかけ、自分のとった行動が自分にどんな結果で返ってくるのか、予想させましょう。
結果を予想させることは、宿題に限らず、自立に向けて大事なことです。
では「親の役目」って何なのか?
やる気が出るよう働きかけるのは「親や教師の仕事」です。だから、そのための工夫や努力に力を注ぎましょう。そのときに 親の諦めも大事 になってきます。
でも、だからといって「子ども自身の課題」だから何が何でも必ず自分でやらせる!というような発想は、親子関係や教師生徒関係をギスギスさせます。
ポジティブ思考になるには親の関わり方しだい
やらなきゃいけないことは分かっていても、なかなか取り掛かれない時はさっと手を差し伸べることが大事です。
「お母さんに何かできることある?」って聞いてみればいいです。それで子どもの「自尊心」がそこなわれることはありません。
差し出された手を子どもが握って、やっと取り掛かれたとしても、それは「依存」ではありません。
親が差し出した手が、子どもにとって本当に適切であったかどうか?
親子で話せる関係ならば、それは信頼関係があるということです。
アドラー心理学の心理面の目標は『私には能力がある』『人々は私の仲間である』といった、人生という大きな視点から見て世界をポジティブにとらえられるようになることなのです。
そしてそれが「幸せ」へとつながっていく・・・。
たかが宿題、されど宿題ですが、子どもがポジティブ思考の人になるか?ネガティブ思考の人になるか?
親の対応が、分かれ目になりますよ。
やらなきゃいけないことは分かっていても、なかなか取り掛かれない時って、大人だってありますよね?
そんなとき、上司や同僚が手を差し伸べてくれたら、どんなに嬉しいことか。
子どもにイラッとしたときは、「自分が同じ立場だったらどうかな?」って、まず考えるようにしてみましょうね。
そして、『親自身の課題はなにか?』を自分へ問いかけるようにしましょう。
親もアンガーマネジメントと適切な伝え方を学んでおきませんか?
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