受験生が言ってほしい言葉 を子どもへ言ってますか?
岡山発、思春期の子育てにアンガーマネジメントとコミュニケーションの研修・講演の講師、元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
あなたは、子どものどんな状況も受け止められますか?
子どもの入試が不合格だったことから学んだこと
岡山県ではいよいよ今週に私立高校入試があります。高校受験も大学受験も真っただ中ですね。
数年前、次男がいよいよ第一志望大学の試験が迫っていたときのこと。
前年は、受かるはずと思って受験した某大学が不合格。まず落ちることはないと思っていただけに、親としても驚きました。
100%大丈夫というものはないんだと、改めて気づかされました。
でも、本人のダメージは僕たちには想像できないほど、大きかったに違いありません。
どんな状況も受け止めることの難しさ
当時は平昌五輪のとき。今年は北京五輪ですね。
平昌五輪スノーボード女子スロープスタイルで、金メダル候補と言われた鬼塚選手。
ところが強風の中、向かい風を受けて失速し、ジャンプ失敗。19位。
どう見ても、風の影響が大きく、運が悪すぎると思いました。でも、鬼塚選手の言葉がすごく心に残ったのです。
言葉は多少違っているかもしれませんが、次のようなことをインタビューで言われていました。
「向かい風になっても、追い風になっても、どちらもスノーボードなんだと受け止めなくてはいけない」
そう言いながらも、鬼塚選手の涙は悔しさがにじみ出ていました。
入試ではあらゆる状況が起こる可能性を想定しておく
これは入試でも同じですよね。当時、次男は某私立大学の入試。
本命ではなかったのですが、それなりにできるのだろうと思っていた入試。でも、そうでもなかったようです。
「過去問の出題の仕方だったら解けたけど、昨日の出題は予想外だったからうまくできなかった」
今まで万全の対策をしてきたつもりでも、自分の力を出し切れないことも起きます。
オリンピックに向けて万全の準備をしてきても、何が起こるかわからない。まさに鬼塚選手もそうだったのだと思います。
変えられないことをいつまでも考えてもどうしようもない
・これだけ準備してきたのだから、結果が出て当然
・こんなに勉強頑張っていたのだから、結果が出て当然
親は期待しますよね。でも、そうじゃないことも起こるのです。
「こんなに頑張ってきたのになぜ!?」
それは、子どもだって同じことを思います。
気をつけたいのは、そこへ親が追い打ちかけてしまわないこと。現実をまず受け止めるしかないですね。
現実を受け止めたうえで、今できることを考える。これは、アンガーマネジメントの考え方と同じ。
変えられないこと考えるより、今できることを考える。親として何かできることはないのか?
受験生が言ってほしい言葉
受験生が言ってほしい言葉 を言えばいいんです。
「お父さんやお母さんに、なにかできることあれば言ってね」
実は、以前次男へ妻が言ったんですよね。
昼食食べながら、次男は考えていましたが、結局なにも答えは出ませんでした。
次男をアパートへ降ろして、妻と二人で帰宅途中の車内。次男から妻へLINEが入ったのです。
「お父さんお母さんにはもう十分なほどに支えられてもらってる。だから、お父さんお母さんに出来ることは今以上に何もない。いつもありがとう。後は、自分でなんとかする」
このように書かれていました。
親としてやれることはやりました。あとは、次男を信じてやるだけだなあと当時思ったのでした。
そして次男は大学へ合格しこれで安心と思いきや・・・、大学を途中で辞めて今は専門学校へ。
いやあ~、予想できないいろんなことがありますね。結果的には進路変更が本人の将来の良い方向へと向かってますが。
これが子育てなんだなあと実感。
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