心の栄養素 を与えていますか?
岡山発、思春期の子育てにアンガーマネジメントとコミュニケーションの研修・講演の講師、元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
昨日は倉敷第一中学校ブロック研究会で、幼小中の先生方へ『子どもや保護者との関係がもっと良くなる!感情コントロールとコミュニケーションのコツ』というテーマで講演させていただきました。
前半は人間関係構築の基本、後半はアンガーマネジメントという構成。
最初に『ストローク』と『ディスカウント』について説明したのですが、これは交流分析という心理学の中で使われている言葉なんです。
ストロークは 心の栄養素 ディスカウントは毒
ストロークは『肯定的ストローク』と『否定的ストローク』の2種類に分けられます。
肯定的ストロークは、相手が「心地良いと感じる」働きかけで、笑顔であいさつするとか、褒めたり、ハグしたりといった「あなたのことを認めていますよ」という働きかけです。
否定的ストロークは、相手にとって時には必要だが「不快と感じる」働きかけで、注意する、叱る、諭すといった「あなたのことを認めていますが、それはいけませんよ」という働きかけです。
ストロークは『 心の栄養素 』とも言われていて、人間が食事で栄養をとって身体を健康に維持するように、心もストロークという栄養をとって健康を維持しています。
でもできれば否定的ストロークよりも、肯定的ストロークのほうがほしいですよね。
だから肯定的ストロークは栄養価が高い『バランスの取れた食事』で、否定的ストロークは栄養価が低い『ジャンクフード』と思ってもらうとわかりやすいでしょうか?
では『ディスカウント』ってどんな働きかけでしょうか?
おそらくディスカウントと聞くと、ディスカウントスーパーとかディスカウントセールとか、安売りや値引きというイメージが浮かぶと思います。
まさにそういうことで、相手に対して存在や価値を認めない『値引き行為』というわけです。
暴力、暴言、にらみつける、拒否する・・・、これらは心の栄養になりませんよね。だから僕は『心の毒』と捉えています。
ディスカウントの中で最も毒性の強い行為は何だと思いますか?
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