岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
岡山県ではいよいよ今日明日が私立高校一次入試。
中学校3年生の多くが、入試初体験なんですよね。
受験生を抱えている親御さんにとっても、ハラハラドキドキされているんじゃないですか?
入試から帰ってきた子どもへ親がいってはいけない言葉とは?
親が一番気になるのは、子どもが試験や面接で力を発揮できたかどうかですよね?
すると、入試を終えて帰ってくるお子さんへこんなセリフを言いたくなるはずです。
「試験どうだった?できた?」
このセリフを言いたくなっているあなた。ちょっと待ったー!
それはグッと飲み込んでください。慌てて言わないほうがいいですよ。
初めての高校入試となれば、相当な緊張感と疲労で一日を終えて帰ってきます。
もちろん、そうじゃない子どももいますけどね。
でも、普段とは違った環境で行われることですから、本人は気づいていなくても疲れは多かれ少なかれあると思います。
また、思うように試験や面接ができなかったとすれば、試験に合格できるのかどうかという不安を抱えて帰ってくる可能性もありますよ。
『疲れ』や『不安』というのはネガティブ感情。アンガーマネジメントでは、ネガティブ感情を第一次感情とも言っていますが、この第一次感情が心にいっぱいたまっているときに、怒りという第二次感情が発生しやすくなるわけです。
子どもが家に帰ってきて、第一次感情で心がいっぱいいっぱいなときに「試験どうだった?できた?」って聞くことは、子どものイライラ爆弾の導火線へ火をつけるきっかけになってしまうかもしれませんね。
子どもの第一次感情に親が共感するだけで効果がある
心にたまった第一次感情は、早いうちに抜き取ったほうがいいです。それは自分自身で抜き取ることも必要ですが、親のちょっとした工夫で抜き取ることもできますよ。
それは子どもへかける言葉でも可能です。じゃあ、どう声をかけるのがいいのか?
「お疲れさま」
「寒かったでしょ」
「お腹空いてない?」
など、子どもの第一次感情を抜くための言葉がけがいいですね。
これらの言葉は、第一次感情を抜くだけでなく、心へ栄養をためる効果もありますよ。
「試験どうだった?できた?」を言わなくても、「やべー!できる問題をミスった」「自分で言おうと考えてたことが面接で言えんかった」と、子どもの方から言ってくるかもしれません。
そういうときも子どもの第一次感情を考えてみるのです。
結果への『不安』、できるはずの問題ができなくて『悲しい』『つらい』、今まで勉強頑張ってきたのに本番に力が出せなくて『悔しい』、緊張して言えなかった自分が『嫌だ』といった第一次感情が考えられます。
そして、子どもの第一次感情を親も共感してやればいいんです。
「そうかあ、それは辛かったなあ。毎日頑張ってたからよけいに悔しいよね」
こんな感じで、子どもの第一次感情に共感してみましょう。
下手に「大丈夫大丈夫!」って言っても、本当に大丈夫かどうかわかりませんからね。
くれぐれも、次のようななことは言わないでくださいね。
「だから言ったでしょ!勉強時間増やしなさいって言ったのに言うこと聞かないからだよ」
ダメ出しは、子どもの元気もやる気も奪ってしまうだけで、何も効果はありませんから。
ダメ出しばかりしてしまうあなたは、子どもとのコミュニケーションスキルを一度学んでおきましょう!
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
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