岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
新年ファミレスで怒るお母さん
3年前だったと思いますが、娘が友達とファミレスに行って帰ってきてこんなことを言いました。
「お母さんらしき人が小学生の子どもへ怒っていて、うちらの横じゃったけんすごく迷惑じゃった」
娘たちは楽しく食事をしていたのに、隣からプリプリと怒る声が聞こえてきて楽しい時間が台無しになったということです。
娘の報告を聞いて「新年早々、子供へ怒らなくてもいいのになあ」と僕たち夫婦は言いました。
怒ることは悪くないが迷惑する人を考えてほしい
アンガーマネジメントでは、こう伝えています。
怒ることは悪くない。
怒る必要のあることか?
怒る必要のないことか?
自分で適切に判断できるようになりましょう。
怒って後悔。
怒れず後悔。
どちらもいけませんよ。
お母さんは怒る必要があったのかもしれません。でも、周りの人のことも考えてほしいですよね。
子連れでゆっくり外食しようとするからイライラする
ファミレスとかで怒っている親御さん。
多くの場合、自分の都合で怒っているなあって感じます。
家でご飯食べるより、ゆっくりできると思っているかもしれません。
でも子供が小さいうちは、外食することほどゆっくりできないことはなかったですよ。いなっち家では、そうでした。
子供連れで外食するなんて、そりゃもう一大事。
例えば、次男の乳幼児期。
次男は麺を箸で持ち上げた後、必ず手で麺をもって口へ入れていたんです。
まず服の上にフルオーバーエプロンを着せる。
そして、手も顔もベタベタになって食べる。タオルやテッシュは必ず持参。
その横で、長男や長女の世話もしなきゃいけない。だから、外食ほど神経使って疲れることはなかったのです。
親の都合を優先せず子どもを優先すれば楽になります
せっかくのお正月ですから、親だってゆっくりしたいです。そういう気持ちは当然のことです。でも子供だって自分の思うようにしたいのは同じ。
だから、親の「おとなしく食べて楽させてほしい」という理想と、子どもの「楽しく食べたい」という現実とに、大きなギャップが生まれて、腹が立つわけですね。
結局のところ、親のやりたいことを優先しようとするから、腹が立つわけです。
子どもが大きくなれば、こんなことも過去の話。懐かしいなあって思えますよ。
外食をするのであれば、『子供を優先する』ということを大前提にしておくしかなかったです。
そうしていれば「子どもだから、まあこれくらいのことしょうがない」って思えるんですよね。
今年は、新年になって昨年12月に入籍した新婚長男夫婦の両家で顔合わせの食事会をおこないました。
あんなに外食が大変だった我が家の子どもたちも、穏やかにフレンチを楽しみながら会話をしたのです。
「穏やかにフレンチを家族で楽しめる日が来るなんて遠い未来?いや、そんな日は来ないのかも?」と、子育て真っ最中のときには、想像もできなかったこと。
だから大丈夫!今は大変でも、いつかはそれが懐かしい思い出になりますから、子育て真っ最中のときには子どもを優先してやってくださいね。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
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