怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
我が家から1.6km程登ったところに、山城跡があります。昨日は運動がてら登ってきました。
頂上の本丸跡へ到着すると、保育園の子どもたちが保育士さんたちと登ってきていて、にぎやかに記念撮影などやってました。
ミミズを見つけた子ども達へ保育士さんから驚きの一言
頂上へ上がってすぐの道でミミズを発見したみたいで、子どもたちが「わあー!ミミズ―!」と大騒ぎ。
たくさんの子どもがそこへ集まってきたんです。すると保育士さんが
「さわっちゃダメ―!」
と、少し離れたところから言いながら近づいてきました。そして、手には木の枝を持ってます。
「えっ!?なんでミミズ触っちゃだめなの?」
と僕は疑問を感じつつ、保育士さんはその枝でミミズを道からどかそうとしていたので、子どもたちのところへ行きました。
「なにがおるん?」って、わざと聞いてみると、「ミミズー!」と元気よく答えてくれる子どもたち。
「じゃあ、おじさんがミミズをどかしてあげよう!」と言って、小指3本分くらいの太さと長さの大きなミミズを持ち上げたんです。
「うわあー!すごーい!」と歓声。
「わあー!ありがとうございます」と保育士さん。
そして、ミミズは安全だってことを伝えたかったので「ミミズがいる土は安全な土なんだよ」と。
「へえーそうなんだー。いいこと教えてもらえたね」と保育士さんも喜ばれてました。
その後にミミズを道からどかし、そして僕はいっきにヒーロー。
「すごいなあ」「ありがとうございます」と子どもたちからいっぱい喜びの声をいただきました。
頂上から下りかけると、数人の子どもたちが降り口へ追いかけてきて「ありがとうございまーす!」「バイバーイ!」とか、大きな声を僕へ向けて言ってくれたんです。
なんてかわいい!なんて愛らしい!すごく心が暖かくなる出来事でした。
子どもの好奇心を大事にする体験をさせる
ただし、気になったことがあります。それは、「さわっちゃダメ―!」という指示。
もしかしたら、ミミズじゃない危険なマムシとかだったらと思って言われたのかもしれませんね。まあ、マムシだったらとっくに噛まれていますけど(笑)
そして、枝でどかそうとした保育士さん。ミミズを触りたくない気持ちもすごくよくわかります。
けれど、子どもたちはミミズを囲んで好奇心いっぱいに眺めているわけです。
子どもが触ってみたければ、触らせればいいんですよ。そういう僕も、はやくどかしたほうがいいと思ってすぐに持ち去ってしまいました。
触ってみたい子どもがいたかもしれません。しまったなあ~。ちょっと反省。
好奇心こそ、子どもの成長へとつながる大切なもの。
ミミズは落ち葉を食べて糞を出し、その糞が土の栄養分となりますし、土を耕してくれます。
ミミズをただの気持ち悪い生き物で終わらせず、大切な役割を果たしているってことを教えることも大事だと思いますよ。
幼い子どもは好奇心だらけ。だからこそ、大人がどういう行動をとるかで大きな影響を与えるんです。
ミミズを「さわっちゃダメ―!」で終わらせれば、「ミミズ=危険」「ミミズ=気持ち悪い」がインプットされる可能性だってあるわけですからね。
いろんな体験を大事にしてほしいです。
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