怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
昨日は津山まちなかカレッジ主催の『部下をやる気にさせる叱り方』でした。金曜日の週末にも関わらず、仕事の後に参加してくださるかたがほとんどで満員御礼どころか、定員を超えての開催。有料でも予想を超える大盛況。本当にありがとうございます。
部下へも子どもへも叱るのは行為と相手のため
僕は叱ることを推奨しているわけではございません。叱ることも褒めることも大切なこと。
相手が子どもだろうが、部下だろうが、叱ることや褒めることでコントロールしようとすることは絶対にダメ。
ただし、大切な場面で叱れないということも問題です。最近は、パワハラを恐れて部下を叱れないという上司も増えているようです。
叱るというのは『人』を叱るのではなく『行為』を叱るってこと。
子どもも部下も、自発的に考えて動けるようになることが大切ですよね。そのために叱るとか褒めるをするのです。
ですから、叱るのは『相手のため』というスタンスが大切。ところが、叱っていたのに途中から相手の態度に腹が立って怒るってことに変った経験はありませんか?
そういう経験がある人の多くは『相手を変える』という気持ちが強いのだと思います。
きっと、「叱れば相手は変わる」「叱れば相手は言うことを聞く」「叱ればなんとかなる」といった幻想を持ったままなんですよ。
だから、思うようにならずに『怒る』になっちゃうわけです。
子どもや部下を変えるよりも関係性を変える
そうならないためには、叱ることで『相手を変える』のではなく、『相手との関係性を変える』と考えてみればいいんですよ。
今までただ怒りをぶつけるだけだった上司や親が、上手に叱れるようになれば、部下や子供との関係はかわりますよね。
それは、部下や子どもを上司や親が変えたのではなく、上司や親自身が自分を変えたからなんです。
僕はかつてイライラ親父で、子どもに気をつかわせていました。でも、アンガーマネジメントを習得してからずいぶんと変わりました。
かつては「お父さんに気をつかった」という長男とも、今はいい関係です。
それは長男を僕が変えたからではなく、僕が変わったことで長男との『関係性を変えた』ということなんですよね。
まずは、自分自身を変えることに意識してください。それは難しいことかもしれません。だって現状維持が一番楽なことですからね。
自分のパターンを崩すことは大変ですが、小さなことでいいので継続して続けていれば必ず変化は生まれます。
それを実証する実験があります。なんと、2週間利き手と逆の手を意識的に使うことで、怒りの感情をコントロールしやすくなるとのこと。参照:excite.ニュース
これは、アンガーマネジメントのテクニックで『ブレイクパターン』というもの。
普段とは違ったことを、スモールステップで続けていくことに効果があるんですよ。。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
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