子供の心に必要な栄養は?思春期の子育ては子供の気持ちの理解
怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師
いなっち先生こと稲田尚久です。
【子どもの根っこを丈夫にしましょう】
前回は子どもに口出しをしないと書きましたよね。
子どもに決めさせることが大事なんです。
ただし、それを逆利用してはいけません。
子供を追い込むより一緒に考えてやる
逆利用とは?
「あなたが決めた高校なんだから!」
「自分で覚悟して行ったんでしょ!」
子どもが決めたことに対して親が追い込むこと。
自分で決めたことをやり遂げる力も大切。
けれど思っていたことと違うことってあります。
子どもは本来楽しいことやワクワクすることが大好き。
あれをやりたい、これをやりたいって思うんです。
リスクよりもワクワクを優先しますからね。
上手くいかなくなったとき、全ての責任を子どもへ負わせるのは酷です。
子どもを追い込むより、一緒に考えてやればいいんです。
子供の成長は親の手柄や親のおかげじゃない
ところが、子どもを親のコントロール下においておきたい人はこんなことを言います。
「あのとき反対したのに、言ったとおりになったじゃないか?」
「親の言うとおりにしておけばよかったのに!」
親の言うことは正しい。
親の言うとおりにしておかなかった子どもが悪い。
こうやって子どもよりも優位に立ちたいわけです。
そういう親は
「親のおかげで今がある」
と、子どもから言ってもらおうとしたり
「私が子どもをこんなに立派にした」
と、自分の子育てが素晴らしいかのように言います。
でも本当は、親が子どもを成長させたのではなく、子どもが成長していったのです。
子育ては子供の育つ力を親が引き出すだけでいい
だから親があれこれ手取り足取りしなくていい。
子どもが持っている育つ力を信じるのです。
子どもの一番根っこになる部分へ栄養をあたえてやればいいんです。
根っことは『心』
栄養とは『愛情』
根っこが張らないうちから、枝をいっぱいに伸ばそうとしている親が多いなあって感じます。
小さい頃から、塾、習い事、スポ少・・・。
いろんなことができるようにさせたい。
いろんなことができるのはいいことです。
でも根っこがしっかり張っているからできること。
思春期の子育ては子供の気持ちを受け止めること
根っこが張っていなければ、倒れたり、枯れたりしますよ。
あなたの子どもは根っこが張っていますか?
子どもの根っこに栄養与えていますか?
幼い頃なら、抱っこやおんぶといったスキンシップで栄養が与えられます。
思春期くらいからは、そうもいきません。
この時期からは、子どもの気持ちを受け止めることです。
不満や愚痴、イライラ・・・。
子どものネガティブな感情や気持ちが多くなります。
それは自分と他人を比べるようになるから。
そうやって自我の確立をしていきます。
そんなときは、子どもの気持ちを受け止めてやってくださいね。
「そうかそうか」
言わせてやるのも親の役目です。
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