岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
恥ずかしながら、こんな記事があったこと見落としていました。
「不登校は問題行動ではない」全学校へ向けて通知、知られずに1年~国と現場がかみ合わないカラクリ~
実は平成28年9月14日付で文科省から通達が出ています。
こういう通達は、日々教育委員会へ降りてきて、学校現場へ届けられます。
そして、現場では回覧板で回ります。
毎日のようにこんな通達やら、大量の文書が回覧で回ってきます。
こんな感じです。
これはごく一部です。
不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)
不登校児童生徒への支援につきましては,関係者において様々な努力がなされ,児童生徒の社会的自立に向けた支援が行われてきたところですが,不登校児童生徒数は依然として高水準で推移しており,生徒指導上の喫緊の課題となっております。
文部科学省におきましては,こうした状況を踏まえ,平成27年1月に「不登校に関する調査研究協力者会議」を発足させ,(1)不登校児童生徒の実情の把握・分析,(2)学校における不登校児童生徒への支援の現状と改善方策,(3)学校外における不登校児童生徒への支援の現状と改善方策,(4)その他不登校に関連する施策の現状と課題について総合的・専門的な観点から検討を願い,本年7月に「不登校児童生徒への支援に関する最終報告~一人一人の多様な課題に対応した切れ目のない組織的な支援の推進~」を取りまとめていただいたところです。
報告においては,不登校児童生徒を支援する上での基本的な姿勢として,
(1)不登校については,取り巻く環境によっては,どの児童生徒にも起こり得ることとして捉える必要がある。また,不登校という状況が継続し,結果として十分な支援が受けられない状況が継続することは,自己肯定感の低下を招くなど,本人の進路や社会的支援のために望ましいことではないことから,支援を行う重要性について十分に認識する必要がある。
(2)不登校については,その要因や背景が多様・複雑であることから,教育の観点のみで捉えて対応することが困難な場合があるが,一方で,児童生徒に対して教育が果たす役割が大きいことから,学校や教育関係者が一層充実した指導や家庭への働き掛け等を行うとともに,学校への支援体制や関係機関との連携協力等のネットワークによる支援等を図ることが必要である。
(3)不登校とは,多様な要因・背景により,結果として不登校状態になっているということであり,その行為を「問題行動」と判断してはならない。不登校児童生徒が悪いという根強い偏見を払拭し,学校・家庭・社会が不登校児童生徒に寄り添い共感的理解と受容の姿勢を持つことが,児童生徒の自己肯定感を高めるためにも重要 であり,周囲の大人との信頼関係を構築していく過程が社会性や人間性の伸長につながり,結果として児童生徒の社会的自立につながることが期待される。
という観点が示されたところです。
本通知は,今回取りまとめられた最終報告に基づき,不登校児童生徒への支援についてまとめたものです。文部科学省としては,この最終報告の趣旨を踏まえ,今後更に施策の充実に取り組むこととしておりますが,貴職におかれましても,下記により不登校児童生徒への支援の充実に一層努められるようお願いします。また,都道府県・指定都市教育委員会にあっては所管の学校及び域内の市区町村教育委員会に対して,都道府県知事にあっては所轄の私立学校に対して,国立大学法人の長にあっては設置する附属学校に対して,株式会社立学校を認定した地方公共団体の長にあっては認可した学校に対して,この趣旨について周知を図るとともに,適切な対応がなされるよう御指導をお願いします。本通知に関しては,その内容について,内閣府,警察庁,法務省及び厚生労働省と協議済であることを申し添えます。
文科省通達を隅から隅まで見る時間はない
こういった通達を仕事中にじっくり読む気にならないですよ。言い訳に聞こえるかもしれませんが、それが現場の実情です。
もっと、わかりやすく出せばいいんですよ。
不登校を問題行動と認識しない
学校へ来させることだけを目的としない。
いろんな手段や方向性があるので、子どもと保護者と一緒に考えていけばいい。
ネグレクトや虐待、発達障害の子どもへの対応の不備が原因と考えられる場合もあるので、学校だけでなく様々な機関と連携を図ることも必要。
こんな感じでだして、詳細を書くようにすればいいのに、お上からの文書はいつも回りくどい表現。
僕なんか、いつも嫌悪感で読もうという気させ起きませんでした。
高速道路を進む人生だから途中で息切れをする
僕は教師時代不登校だからと言って、焦ることはなかったです。
長い人生の中で考えれば、ほんの少しのこと。
以前のブログでも書きました。
現代の子どもは人生を高速道路に乗っかって突き進んでいるようなもの。
ハイスピードで同じ道路をみんな競い合いながら進んでいる。
だから疲れます。
休みたくもなります。
学校へ行けないのは高速から一般道へ降りたと思えばいい
ゆっくり景色を見ながら、いろんな道を選べばいい。
ときどき止まって休憩し、ガソリン入れる。
また、元気になれば高速道路へ入ってもいい。
自分で自分の人生を歩んでいける。
そんなふうに、長い目で見てやればいいと思うのです。
だからこそ、学校は長い目で子どもを見てほしい。
親御さんも同じように、気持ちをもってほしい。
いつも僕はそう思っています。
そのためには、当事者の子どもや親御さんの気持ちのケアとサポートはとても大切です。
時にはイライラしたくもなる親御さん。
だからこそ、僕のセミナー受けてほしいです。
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