怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
講演のとき「実は、元美術教師なんです」ってお伝えすると、「へえ~!」って驚かれることが多いです。昨日の岡山市学校保健会中学校部会北ブロック・中ブロック合同研修でも「へえ~」って驚かれました(笑)
あなたはあなたのままでいいと子どもを認めていますか?
さて僕が教師をしていた時、中学3年生のある生徒が最後の授業でこんなメッセージを言ってくれたことがあります。
私はよく自分の作品を凝りすぎて、とても時間がかかってしまうことがよくありました。
けれど、稲田先生は認めてくださいました。
私は私のままでいいんだと思いました。
時間がかかってもいいから、自分らしい作品を作っていきたいと私は思います。
『私は私のままでいい』と生徒が思ってくれたことがすごく嬉しくて、僕は涙がこぼれそうになったのを今でも覚えています。
子どもが『私は私のままでいい』と思えるようになるためには、『あなたはあなたのままでいい』と親も教師も接していく必要があります。
『私は私のままでいい』と思える子どもは『自己肯定感』が高いです。そのためには、無条件で子どもを認めることが大切ですね。
無条件で子供を認めれば、根拠のない自信が育つ
無条件で子どもを認めるのは、赤ちゃんの頃に親は自然とできていることです。赤ちゃんの頃は、自分の気持ちを言葉で伝えられませんから「泣く」という手段を取りますよね。
子どもが泣くことで、親は抱っこしたり、おむつを変えたりします。それは、無条件で子どもの要求を受け入れることですし、子どもを無条件で認めることです。
無条件で子どもを認めることは、子どもの心を満たすことなんですよね。そしてこれは『根拠のない自信』を育てることとなります。
親から自分の要求を満たされてきた子どもは、親を信じます。信じることができれば、自分は愛されていると思えます。自分は愛されていると思えば、自分に自信が生まれるのです。
それが根拠のない自信へとつながっていくんですよね。
根拠のない自信は自己肯定感の高さへとつながる
「テストの結果が良かった」「試合の結果が良かった」「友達に優しくできた」「洗濯物をたたんだ」
親から見て良い結果や行動ができたときに、子どもを認めるのは簡単なことですよね。これは『条件付き』で認めるということ。
『条件付き』で認めるということは、何か結果を出さなければ親は認めてくれないので、子どもは必死でがんばります。
でも、がんばっても結果が出ないことってありますよね。そんなときに親が怒ったり、無視したりすれば、子どもは自信喪失です。
『条件付き』ではない、『無条件』で子どもを認めてやることが、『根拠のない自信』へとつながっていくんですよ。
それは、子どもの自己肯定感の高さへとつながっていきますからね。
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