理想の教師がなぜ生徒の理想ではないのか?
怒りの取り扱いアドバイザー&元中学校教師
いなっちです。
先生の怒りの中で「お前とは大人になって一杯できる様になりたいんじゃー!」って言葉今も鮮明に覚えてます。
あれから十数年経ちますが、それまでの話、これからの話をお互いに話できたらなと思います。また声かけてください。応援してます。青春の1ページ以上の思い出が稲田先生との生活で埋められてます!これからも頑張ってください!
先月のブログに対して、このようにコメントを教え子からいただきました。
そのときのブログはこれ→思春期の子どもへこんな怒り方は逆効果
コメントくれた彼も30歳を迎え、その彼が中学生の時に、なんと僕も30歳でした。
その彼が当時の仲間を呼んで、昨日は17年ぶりに再会。
最高の飲み会となりました。
実は僕、彼らとはたったの1年間のつきあいです。
中学1年のとき、受け持っただけなんですよ。
それなのに、僕のことは
「3年間いっしょだったような気がします」
って言ってくれました。涙が出そうです。
僕は、彼らと過ごした1年間、すごくふがいない教師だったと思っていたんです。
叱るべき所で叱れず、そうじゃないところで怒って、けじめのない授業していたという記憶が残っているから。
だから、今回呼んでくれた彼も
「先生には、よく怒られた」
って、言っていました。
でも、ただ怒るだけだったとは違うようで
「先生はすごく熱かったし、熱いだけじゃなく同じように冗談も言ってくれた」
と、言ってくれました。
僕は、教師としてすごく未熟さを感じた1年間。
でも、彼らにとっては思い出に残った先生。
教師の描く理想の教師像って、実は生徒にとっては理想とは限らないんでしょうね。
今回声をかけてくれた生徒も、今は立派な3児のパパ。
その彼のお父さんは、彼が20歳の頃、亡くなったそうです。
僕は、彼の担任でした。
やんちゃな面も持っていた男の子だったので、よく怒り、さらにお父さんへもしょっちゅう学校で起こった出来事を報告していました。
そんな中、ある日お父さんから
「先生、うちの子は、そんなにも悪い子なんか?」
と、問い詰められたことが鮮明に記憶に残っています。
このとき、なにも言えなかった。
僕は、ただ学校で起きた問題点だけを伝えていただけだったんです。
親は、学校での子どもの様子なんて、まったくわからないです。
それなのに、まるで悪い子のように一方的な見方で僕は伝えていた。
今思えば、本当に申し訳ない。
もっと、違った伝え方ができていたのに。
彼にもそれは昨日伝えました。
「そんなことあったとは知らないし、でも、親父のことを真っ先に先生から言われてうれしかった」
彼のその言葉に救われた気がします。
先生の言葉。責任感じます。
でも、未熟でも、子どもの目線で一生懸命関わっていれば、子どもには伝わる。
未熟でもいいですから、若い先生よ、子どもの目線でおもいっきりぶつかってください。
バカなことやれば良いと思いますよ。
上手に教えようなんて、若いうちから考えないでいいと僕は思います。
そんな、24年間の僕の経験をもとに、講演や研修します。
お気軽にお問い合わせくださいね。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
子どもから大人まで、岡山発どこへでも
研修や講演のご相談はお気軽にどうぞ!
数人の子育て座談会から企業研修まで対応
企業での社員カウンセリングも対応
この記事へのコメントはありません。