こんにちは。いなっちです。
今日は、美術の授業でちょっと変わった取り組みをしてみました。
「美術でコミュニケーションについて学ぼう」
というテーマです。
二人ペアになって、片方の人がある絵を見て絵の情報を言葉だけで伝え、もう一方の人が聞いた情報をもとにイメージしながらその絵を描くという内容です。
最初は、一方的に伝え、途中から質問もOKにし、一方的な伝え方と質問しながらの伝え方の両方も体験させました。
その後、伝える方と描く方の立場を交代して同じことをしました。
一通り体験した後、やってみての気付きなどを発表させ、さらに人へ伝える時にどんなことが大切なのかを考えさせました。
そして、今度は生徒の意見もふまえて、私の考える「伝える時に大切なこと」を説明。
①内容
②声の調子・速さ
③表情・身振り手振り
言葉だけでは伝わらないことを再確認。
「LINE・メール・ツイッター・・・・」などは、だからトラブルになる。
そして、「脳についても知っておこう」ということで、この絵を見てもらい、
何に見えるか問いかけ。
「おばあさんの横顔」「若い女性の斜め後ろからの顔」、少数意見で「犬」「ゴリラ」など。
そこで、先日学んだコーチングの内容の一部から「ロックオン」について説明。
「脳は、あることに意識を集中すると、他のことは認識できないんだよ。これを、ロックオンって言うんだ。」
「さっきまで女の人の斜め後ろ姿に見えてたのに、おばあさんに見えたら、おばあさんにばかり見えるでしょ。これが脳のロックオンなんだよ。」
というようなことを話して、最後にまとめ。
人は、
①ひとつの見方をすると、同時に両方は見れない。
②ひとつの見方にとらわれやすい。
③見たいように見てしまう。
さらに、それに加えて「自分の経験や価値観」で判断する。
ということで、伝えるということの体験を通して、人とのコミュニケーションを円滑にするには、いろんな考え方を理解しあうことだということで授業を終わりました。
生徒の感想の一部
「自分が今見えていることが、みんなも同じようにみえているとは限らないということがわかった。自分が見たり感じたりしてることは自分勝手だと思った。」
「自分が、そうだそうだと思っていても、他の人にはわからないことが多くある。自分が思い込んでしまうと他の人の意見を聞こうとしないことは、いろいろなトラブルへと進むから、他の人を大切にしたほうがいいと思った。」
「いろんなことがスゲーわかりやすかったし、たのしかった♪」
生徒の反応はとても良かったです。
本来ならば、学活でするべき授業でしょうね。美術の授業としてするならば、聞いて描く体験の後に、伝えたその作品について深く鑑賞していくほうが良かったと思います。
ただ、コミュニケーションについて考えさせたかったので今回はあえてこのような内容にしてみました。
いつか、今度はコーチングの視点で「ロックオン」の話を生徒へしてみたいです。
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