親の言葉が子どもに影響 し、思考の癖になります!
岡山発、思春期の子育てにアンガーマネジメントとコミュニケーションの研修・講演の講師、元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
あなたの言葉は、子どもの思考へ良い影響を与えていますか?
怒りを我慢することを身につけてはいけない
以前講演をさせていただいた兵庫県の某高等学校での感想で「怒りをガマンすることを自然にやっていた」と書いた生徒さんのことがすごく印象に残っています。
私は今まで、自分に対してや、家族・友人などにイライラしたときにため込んで自分を責めていました。
それが最善の方法だと思っていませんでしたが、一番平和に終わる方法だと思っていました。
「私が言わなければ、この人は傷つくことはない」と思い込んで、必死に耐えていました。
しかし、本日「アンガーマネジメント」という言葉や内容を知り、自分も傷つけてはいけないことを学びました。
私はこの言葉を聞いたとき、気持ちが軽くなった感覚を覚えました。
怒ってもいいし、怒らなくてもいい。自分の中で『後悔しない』選択ができるようになれるといい。
こういったことを子どもから大人まで伝えていますが、「怒るのは我慢したほうがいい」という考えを持っている人がまだまだ多いなあって感じます。
今回紹介した感想を書いた高校生も、僕の講演を聞くまでは『怒るのを我慢する』ということで、人間関係を良好に保ってきていたんでしょう。
でもそれは、自分の気持ちを抑えて蓋をし続けること。結局、自分自身を傷つけていたということなのです。
ここに気づけられたのは、きっと今後の人生に多かれ少なかれ、良いヒントになったと思いますよ。
親の言葉が子どもに影響 し思考を作る
どうして人は、自分の気持ちを抑えてまで自分を傷つけてしまうようになるのでしょうか?
例えば、子どもの頃に「そんなことで怒らないの!」と親から言われ、怒りたい気持ちをグッと我慢した。
➡「よく我慢できたね。えらいねー!」
と言われれば、次からは『怒る』よりも『我慢』のほうが良いことなんだと認識して、怒りを抑えようと一生懸命に我慢することになっていきます。
思考や価値観は成長してていく中でだんだんと身につけていきますが、特に幼いころから親に言われてきた 親の言葉が子どもに影響 して大きな影響を与えています。
親は悪気がなく、むしろ子どものためを思って言ったりするんですよ。
「お父さんの言うことを聞けて、いい子だ!」
と言うのも、子どもを褒めているつもりが実は危険なことでもあるんです。
子どもは親に『認められたい』という気持ちが根底にありますから、親の言うとおりの行動をすることが正しいと思い込んでしまいます。
こういった親からの何気ない言葉が、だんだんと浸透していくので、いろんな場面で自然に沸き起こってくる思考となってしまうわけですね。
「まったくうちの子は家に帰ってきて好きなことばかりやって・・・」と、イライラしている世の中の親御さん。
安心してください。子どもが自然に気持ちを言えたり、行動できるというのは、とっても健全な成長の証拠ですからね。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
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