怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
中学校ではそろそろ三者懇談の時期。
中学3年生のお子さんをお持ちの親御さんにとっては、いよいよ進路決定の重要な懇談となりますね。
お子さんへいろいろ言いたいこともあるでしょうが、ちょっと待ってください。
中学校教師24年の経験で感じてきた、『親が言わない方がいい一言』を今回はお伝えしますから、それを読んでからにしてくださいね。
受験生をダメにする親の一言ワースト3
第3位
「◯◯高校じゃなきゃダメ」とか「こんな成績じゃ△△高校しか入れないでしょ」
その基準は何なのでしょうか?
親がいいと思っても、子どもがその学校で伸び伸びと生活できるのかどうかを、よく考えてほしいですね。
『あの高校は良い、悪い』というのは、あくまでも親側の基準。
世間体や過去の評判で決めるのは、やめましょうね。
高校も大きな変化をしています。過去のイメージとは大きく違う改革をしている高校がいっぱいあり増えてきています。
子どものやりたいことや、自分に合っているかどうかが選択の基準だということを忘れないでください。
第2位
「何この成績!?恥ずかしいわ!」
子どもは親のために勉強しているのではありません。
勉強ができる、できない、というのは人間の価値を決めることではありません。
「恥ずかしい」と親が言ったり、思ったりすることは、子どもの価値を勉強だけで決めているということ。
子どもの持っている良い部分を見つけられていない、そういう親の姿勢のほうが、親として恥ずかしいことです。
それと、頑張っても結果がでないことはあります。子どもだって恥ずかしかったり、辛い思いをしてますよ。
親が恥ずかしいからとか、親が喜ぶから・・・という理由では全力を出し切れません。
それが子どものヤル気を支えるのであれば、いつか必ず息切れしてしまいます。
第1位
「もう知らない!勝手にすればいいじゃん!」
こういう見捨てる言い方、子どもは傷つきます。
それに、本当に子どもが勝手に好きなようにしてしまえばいいのか?
そうじゃないですよね?
親は子どもを見守り、子どもが少しでも全力を尽くせるようにサポートすることが役目です。
受験生とは言え、思うように受験勉強が進まなかったり、いっこうに受験勉強する姿勢を見せなかったり、そういったことが今後もきっとあります。
でも、子どもは受験があることは重々わかっていること。わかったうえでの葛藤なのです。
「勝手にしなさい!」というのは、親として言ってはいけない一言です。
親は子どものサポートという裏方に徹する
中学校3年生の多くの生徒が、年内で自分の受験校を決定します。
その最終確認が、12月の三者懇談会という学校が多いと思います。
担任・親・子ども、3人で相談しますが、担任・親は情報提供やアドバイスをするだけで、受験校を決めるのは子ども自身だということだけは、親御さんは忘れてはいけませんよ。
進路も人生も、子どもが自分で決めて覚悟を決めさせるのです。
覚悟を決めたからには、あとはしっかりと親は子どものサポートすることに徹しましょうね。
親は裏方に徹することです。
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