怒りの感情は悪くない ので我慢してはいけない!
岡山発、思春期の子育てにアンガーマネジメントとコミュニケーションの研修・講演の講師、元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
【言葉は人格をつくる】
子どもにどんな言葉を使っていますか?
たまに子どもへ乱暴な言葉をかける親をみます。
「うるっさいなー!」「おめえ◯◯しろよ!」
親として悪気はないんでしょう。でもそれって、子どもに大きな悪影響が!?
親の言葉は子供へ呪縛の無意識行動となる
「アホか?おまえは!?」
こういう言い方、親しみがあるかもしれません。でも、それが日常的だったら危険ですよ。
「アホ」が記憶されます。何度も言われれば、子どもの記憶へ残ります。
それは人の無意識の行動へ影響していきます。「自分はアホだから」って。
自分のことを「アホ」だと思うと、頑張ろうって気持ちになりませんよね。
親の言葉は子供へ呪縛すると思ったほうがいいですね。
「あなたは努力が足りない!」と、子どもの頃に親から言われ続けたという人がいました。
その人は職場で「人に頼ることができない」という悩みがありました。なぜそういう気持ちになるのかを聴いてみると、次のような思考の癖が見えてきたのです。
「自分のダメな部分を見せるのは、いけないこと」
なぜ、こういった思考の癖が出来上がったのでしょうか?
それは親から言われた「あなたは努力が足りない!」の言葉によって「もっと自分が努力をしなくてはいけない」「結果を出さなきゃダメ」「できないことがあってはダメ」という思考の癖になっていったのでしょう。
だから「簡単に人に頼ってはいけない。もっと努力しなくては」と、常に自分に対して厳しく居続けていたのです。
教師やカウンセラーをしてきて、これに似たようなケースで苦しんでいる事例は結構あり、当事者は自分を肯定できず、生きづらさを感じ続けます。
自分を肯定できないまま親になったとき、我が子を肯定できないということにつながるケースも多いです。
もしあなたにそういう傾向があるのであれば、どうすれば良いのか?
次のページでヒントをお伝えしますね。
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