「こんなに してあげているのに !」って思うのは、お互いさま。
岡山発、思春期の子育てにアンガーマネジメントとコミュニケーションの研修・講演の講師、元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
「こんなに してあげているのに 、何でわからないの!?」
我が子へ、パートナーへ、部下へ、同僚へ・・・こういう気持ちになったことがありませんか?
親子関係だけでなく相手との関係がギクシャクしているときって、多くの場合お互いが「こんなにやってあげているのに」って思っていることが多いと思います。
お互いが相手のために貢献している気持ちになっているのであれば、お互い満足できて感謝し合えるはずなのに、いったいどうして気持ちにズレが生まれちゃうのでしょうか?
親子も夫婦もハマっているバイアス
実はこれ『責任のバイアス』というものにハマってしまっているのです。
『責任のバイアス』の説明をする前に、あなたに質問です。
夫婦(カップル)がお互いの関係を維持するために、家事をしたり、ケンカをしても譲歩したりといった努力(貢献度)を夫婦(カップル)で合わせて100%としたとき、あなたの努力(貢献度)の割合は何パーセントですか?
実はこの質問にある『お互いの関係を維持するための努力』について、心理学者のマイケル・ロスとフィオーレ・シコリ-が、4組のカップルに対してパートナーとの関係を維持するためにしている貢献度を調査したら。なんと驚きの結果が出たのです。
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