教室のボスをリーダーに変えるには 2学期がチャンス
岡山発、思春期の子育てにアンガーマネジメントとコミュニケーションの研修・講演の講師、元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
「エコーチェンバー」という言葉ご存じですか?僕は以前テレビを見ていて知りました。
goo辞書によると
《echo chamberは反響室の意》
SNSにおいて、価値観の似た者同士で交流し、共感し合うことにより、特定の意見や思想が増幅されて影響力をもつ現象。
攻撃的な意見や誤情報などが広まる一因ともみられている。
思春期の子ども達、特に中学生にもエコーチェンバーと似たことが起きるなあと感じました。
教室内でエコーチェンバー現象が起きると危険
学校の教室という空間もエコーチェンバーに近いです。クラスには大抵、発言力や行動力のある存在がいます。
良い雰囲気のクラスは、そういう存在はリーダーとしてクラスのためにより良い働きをしてくれるんですよね。
ところが、悪い雰囲気のクラスでは、リーダーではなくボスという存在になるのです。
ボスの発言で仲間が動く。ボスの発言に誰も反論しない。しだいに、ボスが誰かの悪口を言えばそれに同調する。
いじめの原因にもなっていく危険性があるのです。
さて、クラスのボスが影響力が出始めるのが1学期中盤。クラスの中に生徒の力関係がハッキリしてきます。
そのまま放っておくと、どんどんボス中心にクラスの雰囲気が作られていき、弱い立場の子どもは居心地が悪くなります。
2学期が始まるとき、弱い立場の子どもは学校へいくことが憂鬱になったりするわけです。
でも、ボスも心が飢えているんです。本当はもっと親に構って欲しかったことの裏返しだったりすることも多いんですよね。
だからボスは授業中に関係ない発言したり、先生をおちょくったりします。
そうすることで、周りが反応してくれるし、先生も注意してくれる。
一見、迷惑な行為ですが、注目して欲しいサインなんですよね。
とにかくこっちを見て欲しい。だって、暴走族は誰もいない田舎の道路走らないでしょ。
ボスもリーダーで活躍には 2学期がチャンス
発言力や行動力のあるボスですから、担任の先生には行事の多い2学期にぜひ活躍させてほしいです。 2学期がチャンス なのです。
コロナで行事も縮小や開催がされないかもしれませんが・・・。
特に運動会や文化祭では、目立ちたいという気持ちを認めて何か責任ある役を持たせてほしいです。
ただ飽きっぽいところもボスの特徴だったりします。うまくいかないとすぐに投げ出したりします。
「やーめた」「おもんねー」そうなるとまた周りが迷惑します。
だから、ちょっと頑張ったらできることがいいですね。あまり難しくないことがいいですから、責任持たせてやる。そして、できたことをこまめに認めてやる。
「おまえがいてくれたから助かった」
ちょっとしたことでいいので、そこを見逃さないことですね。
エコーチェンバーなクラスにならないために、ぜひボスを活かしてくださいね。
そのためには、先生も怒るばかりせず、アンガーマネジメント学んでおくといいですよ。
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