捉え方を変えることは、アンガーマネジメントで大切なこと。
岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
先日、アンガーマネジメントで講演させていただきました、岡山県立新見高等学校北校地1年生の感想が届きました。
すごく鋭い気づきが書かれていて、ぜひ大人に知っていただきたいことが多かったので紹介します。
怒りのもとになっている感情に気づく大切さ
怒りは第2に来る感情で、第1の悲しみとか、辛いとか、苦しいとかを注目することで「怒られた」とか「なんで怒っとん」とかじゃなくて「〇〇な理由で怒ってるんだ」を理解して、サポートしたり、支えたり出来るということが良くわかりました。
自分の気持ちを怒りではなく、第1の感情で、すなおに伝えたいです。
自分に怒ってくる人がいると、どうしても怒りの感情に注目してしまいます。そして、その怒りをなんとかおさめてほしいという気持ちになりますよね。
でも本当は、怒りの裏には別の感情が存在していて、この生徒さんが書かれているように、『悲しい』『辛い』『苦しい』といったことが原因になって、怒りが表に出てきているのです。
これは、自分自身が怒りを感じたときも同じで、自分のどんな感情が怒りの元になっているのかを考えることも大切ですね。
怒りのもとになる感情は先程紹介したもの以外にも『焦り』『不安』『痛い』『嫌だ』『空腹』『眠たい』・・・といったネガティブ感情が含まれます。
これらがいっぱいたまっているときは、怒りが強くなったり、すぐに怒りを表に出すことになりやすく、結局のところ『機嫌』を左右することになるわけなんです。
他人からの否定を自己否定と考えない
次に紹介する感想も、私たち大人は陥りやすいことです。
自分と他人では価値観や理想が違うので、自分の意思を押しつけてしまうとトラブルの原因になってしまうから、意見や思ったことを他人に否定されたら怒るのではなく「考えが違うだけだ」という感じに考えることが最善だと思いました。
自分の考え方や意見を否定されたとき、自分自身を否定されたように感じていませんか?
「あなたはおかしい」「それって違うでしょう!?」
こういった言い方をされると、自分を否定されているように感じますよね。
でもそれは、自分自身を否定されているのではなく、自分の考え方や意見を否定されただけで、自分の人格を否定されているわけではないと考えてもいいんですよ。
自分の意見に対して相手がどう捉えるかどうかは、自分にはどうしようもできないことです。相手がどう受け止めるかは、相手にまかせるしかないですから。
そこはもう自分が踏み込んでいけない相手の領域ですもんね。
だから「あなたはおかしい」と言われても、「この人は自分の考え方とは違う」と捉えてしまったほうが楽ですよね。
この生徒さんはとっても深く考えることができていて、すごく感心しました。
今回は高校生の感想から気づかされることが多く、大人は子どもをバカにしちゃいけないなあって、改めて気が引き締まる思いとなりました。
さらに素晴らしい感想があるので、次回紹介しますね。
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