岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
【ゲームをダメ!と決めつけるより親も体験する】
ゲームに嫌悪感抱いている親御さん。ゲームすること全てを否定していませんか?
娘のスマホゲームに感動した父親
我が家の娘が高校生の時。夕食後は必ずといっていいほど、僕の目の前でスマホ触っていました。スマホゲームをやっているようでした。
「あー!うーん・・・」時々、なにやら雄叫びをあげます。
「どうしたー!?」と僕が声をかけると
「ゲームが難しい~」とのこと。
なんだゲームのことだったのかと思ったのですが、どれくらい難しいのか気になったので
「お父さんにもやらせてよ」と伝えると、娘がまずやってみせてくれ、その後に自分もやってみました。
「ひぇー!むずいー!」とてもじゃないけど、僕にはできませんでした。
娘のことを「すごい!」と純粋に感心しましたよ。
ゲームを禁止する前に親もやってみたほうがいい
僕は普段ゲームはしませんし、子どもがゲームやることを推奨もしていません。
ただし、もともとゲームに対していいイメージ持っていない親には考えてほしいのです。
ゲーム=子供に悪影響
ゲームを長時間=ゲーム依存
それは違うと思うんですよね。
もちろんゲームを長時間すれば、視力低下や夜更かしによる体調不良などデメリットもありますよ。そこは使い方の問題なんです。
家族とのコミュニケーションを断ってまで、長時間ゲームに依存し続けなければいけないということがあるとすれば、それはゲームに問題があるのではないですね。
何が問題だと思いますか?
もうお気づきの方も多いと思いますが、『親の関わり方』に問題があるからです。
ゲーム依存もギャンブル依存もアルコール依存も、依存するというのは成長過程での不足を取り戻そうとしている行為の可能性が高いです。
本来なら、親へ依存して成長しなければいけなかったのに、不十分なまま成長してきたがために、親ではなく別のゲームなどへ依存しているだけなんですよ。
子どもが家に帰っても他に楽しいことがないから、ゲームをするしかないということはないですか?
「ゲームばかりするな!」
という前に、子供がなぜ夢中になるかを理解しておくことも必要です。
子供にゲームを禁止するよりいっしょに楽しむ
何度もいいますが、僕はゲームを推進しているのではないです。
そして、子供の好きにさせればいいというわけではないです。
でも思春期になれば、親の言う通りに子どもは動かないことが多くなります。
親が一方的にゲームを禁止したり制限するよりも、まずはなぜ子どもがそこまで夢中になるのかを理解してみたほうがいいですよ。
そしてその理由を知ったうえで、親は子供とどんな約束を決めるのか?
「こんなに楽しいことやりだしたら続けたくなる、おまえの気持ちがよくわかったよ。お父さんだって、ゲームやめたくなくなったし。だったら、どうすれば宿題の時間を守れるようにできるかなあ?いっしょに考えてみようよ」
こんな声のかけ方はどうでしょうか?
ゲームをやりたい気持ちを理解して約束を決める
子どもの気持ちも理解したうえで、子どもがちょっと頑張ったらできそうな妥協案を親子で考えてみる。
親子で納得して決めたことなら、子どもだって守ろうと努力できるはずです。
多くの場合、親の意向を中心にした約束だから守れない。
または、ゲームやスマホを買う時の嬉しさで夢中だったときに決めた約束だから、実際の困難を予測できていないから守れない。
ぜひ、親子で楽しさも苦しさも共有して、一緒に考えてみてくださいね。
一般的に見たらゲーム依存のように見える我が家の長男でしたが、家族とのコミュニケーションもちゃんと取れていました。
中学校のときは、ゲームしながら宿題しながら楽器を吹いたりマンガを読んだり・・・。
それが功を奏して今に至るんです。ぜひ長男のことについて書いたブログもどうぞ。
→デスクトップパソコン持ち歩く神業大学生を育てた親の子育て論とは?
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