怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
今週末は初めての東京での講演。台東区の人じゃなくても参加可能だそうですよ。さらになんと無料!
締め切りは過ぎてますが、まだ席に若干空きがあるようですので、もしよかったらお越しくださいね。詳しくはこちら➡台東区社会福祉協議会
中学生のときエロ本が見つかり先生に呼ばれた
前回のブログ➡わがままな子供と見るか?素直に気持ちを表現できると見るか?で書きましたが、アンガーマネジメントですごく重要だと思うのは、『出来事への意味づけ』と『許容する気持ち』。
僕が中学3年生のとき、ある出来事への意味づけでこんなにも対応が違ったのかという、思い出があります。
当時の僕は、担任の先生から『くそマジメ』と言われるような生徒。僕が教師になって久しぶりに担任だった先生に再会したときにこんな会話をしたんです。
恩師「おまえが中3の最後の通知表に、ワシがなんと書いたか覚えとるか?」
僕「いやあ~、全然覚えてないですねえ」
恩師「くそマジメがやっとマジメになったって書いたんじゃ」
僕「ええー!?そうでしたっけ?ハッハッハー」
自分では『くそマジメ』とは思っていませんでしたが、たしかに道から外れるようなことは自分からは絶対にできない子どもでした。
そんな僕が中3になって、友だちとすこしだけハメを外せるようになったんですよね。
友だちといっしょに、上がってはいけない中学校の屋上へ上がって弁当食べて爆竹を友だちが鳴らしたもんだから、担任に見つかってものすごく怒られ、1時間屋上へたたされたこともありました。
あと、こんなこともありました。
僕は実家が山奥で雪深い場所だったので、冬は寄宿舎生活。僕は寄宿舎の寮長。
友だちからもらったエロ本を「あげるから処分しといて」と、下級生へ渡していたんです。
数日後、寄宿舎を生活が終わり卒業式間近だったときのこと。
担任「明日、寄宿舎の畳を上げに行くけえ」
僕「あっ、そうなんですか」
(そういえば、あのエ〇本どうなったんじゃろ?)ってふいに思い出し、下級生に聞くと
「畳の下に隠したよ」(ガッガッガーーーーーン!マジかあ!?もう命はない)
それくらい担任は恐ろしい先生でした。案の定、翌日職員室へ呼ばれました。
思春期の子どもの行動を理解してくれた先生
でもそのとき、担任から叱られた記憶がないんですよ。メチャクチャ怒ってたのは、別の男の先生。
「卒業前に、それも寮長が何を考えとるんじゃ!」と、その先生は顔を真っ赤にして怒ってました。その後、年輩の女性の先生がやってきたんです。すると
「男の子ならそれくらいあるある。でも、ちゃんと処分しとかにゃいけんわなあ」
もう、その言葉に救われました。
この女性の先生も担任も、今思えば中学生男子の気持ちをよくわかってくれてたんですよね。
いまだにあの女性の先生がにこやかに話してくれたことが忘れられません。
まさに出来事への意味づけで、対応が違ったということです。
親や先生は、思春期の子どもに腹が立つことも多いかもしれません。
でも、自分たちも思春期は通ってきた道。自分はどうだったか?思い出してみてはどうでしょう?
そんなに完璧じゃなかったのでは?「まあ、そんなこともあるよね」って、ある程度のことは多めに見てやることも必要だと思いますよ。
アンガーマネジメントを学ぶと、「どこまで許すか?許さないか?」について、自分を見つめ直すことができ、自分のなかで基準をはっきりさせることができるようになります。
アンガーマネジメントを僕から学んでみたいと思われたら、ぜひ3月15日ご参加くださいね。
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