親に良い子と思われたい?人から嫌われたくない原因は親の関わり
怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師
いなっち先生こと稲田尚久です。
【いい子でいるのは苦しい】
僕は、どこか心の奥底に『いい人でいなければ』という気持ちが、ずっと自分を縛り続けてきたように思います。
弟の反抗する姿を見て、いい兄でいる必要を感じた
子どもの頃を振り返ると
「親に怒られたくない」
という気持ちがすごく強かった気がします。
怒られないために、いい子でいなきゃって。
幼い頃、弟は父親からよく怒られてました。
お灸をすえられてましたねえ。
この辺りでは「やいとうをすえる」という言い方をします。
泣きわめく弟を親父が抑えつけて、背中にお灸を乗せて火をつけていた記憶があります。
弟は僕と違って、行動的で頭の回転も速く、自己主張もはっきりできていました。
その分、親への反抗もしていたように思います。
そんな弟の姿を見ていたとき
「お利口さんでいよう。いい兄でいなくては」
こういう気持ちを抱いていたような気がします。
親に怒られないために失敗を恐れる子ども時代
だから僕は、失敗することを恐れてました。
失敗=怒られる
そんな図式があったような気がします。
失敗をしないことに神経使う。
そうなると、チャレンジすることもないです。
引っ込み思案になります。
田舎育ちで小学校の同級生は5人。
男子は3人。
3人って、人間関係が難しいんです。
小学生ながら、僕は友達から嫌われたくないって思っていました。
少人数なのに友達関係で不安を抱えていたんです。
誰からも好かれたくて自分を失った中学時代
中学校には町内の小学校から集まります。
僕の小学校は同級生5人。
そのうち男子は3人でそれぞれ別のクラスになりました。
教室には誰も知らない人ばかり。
そこで少しでも友達を作りたい。
何をしたか?
【人に嫌われないための努力】
僕の小学校は富山小学校といって、複式学級の小規模校。
今は閉校となってます。
当時は、大きい小学校出身の友達から
「富山人」
と、よく言われたものです。
それに悪意はないのですが、あきらかにバカにされてました。
でも、僕は嫌と言えなかった。
だって、それで関わってもらえるから。
さらに、僕はいろんなあだ名もつけてもらえました。
それは僕にとって初めての経験で、多くの友達から関わってもらえて嬉しかった。
ただしその代わりに、「嫌」と言えなくなってました。
友達から頭をパシッと冗談で叩かれて、本当は痛くて嫌なのに「嫌」と言えなかった。
親から認められたい気持ちは子供に負担となる
今思えば、「嫌なら嫌と言えばいいのに」って思いますよね。
でも、それが言えないのはなぜか?
幼い頃、親から弟よりも僕のほうが好かれたかった想い。
以前のブログでも書きましたが、弟が生まれて親を取られた「怒り」が心の奥底にあったのだと思います。
親から嫌われたくない、良い子を演じようとしたんでしょうね。
これらが僕の基盤となって、「嫌」を言えなくしていたように思います。
だからと言って、親を責める気持ちはありません。
自分の行動を無意識に左右することはなにか?
ということに気づけるだけでいいんです。
そして感情に蓋をしないこと。
今自分に起きている感情は必要だから起きている。
子どもが親に素直な感情を出せているのは、とても健全な証拠。
子どもはありのままを認めてあげましょう。
素直な自分を出せるようにしてあげてくださいね。
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