体罰は指導ではない!戸塚ヨットスクール校長と親の考えに疑問
怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師
いなっち先生こと稲田尚久です
【親が子どもを放棄するから良くならない】
昨日民放で戸塚ヨットスクール校長が出ていました。
坂上忍さんと対決トークみたいな感じで。
テレビなので演出されていますから、どこまでが本心で話しているのか分かりませんよ。
ただ、やはり戸塚校長の発言は「?」でした。
体罰は子どもの進歩となるという戸塚校長
「落ちこぼれとしか言いようがない(入校生のこと)」
「若者が行動力がなくなった」
「服従させることが教育」
戸塚校長に言わせると
「体罰というのは進歩を目的とした教育理念」
戸塚校長なりのポリシーもってやっていることのようですが、僕は絶対に違うと思います。
なぜ我が子を戸塚ヨットスクールへ入れるのか?
戸塚校長のことはさておき、僕がすごく疑問感じたのはどこか?
入校金324万、毎月12万。
そこまでして入校させる親。
彼らは、ニートや引きこもり。
入校生に42歳男性がいました。
彼は経営者の息子で、若い頃は外車を乗り回して自堕落な生活をしていたとか。
だから親から無理やり入校させられたと。
ハッキリ言えば、親がバカでしょう。
自分たちが育てた結果が自堕落な生活。
ところが親の言うことを聞かなくなったから、戸塚ヨットスクールへ入れてなんとか変えてくれって、あまりにも都合よすぎませんか!?
それも、高額な料金を払える収入のある家。
自分の子供をどうにもできないから、お金を払ってなんとかしてくれという考えが、僕は許せませんね。
子どもは親から見捨てられて良くなることはない
虐待、ネグレクト、こういったケースでは親から離したほうがいいです。
しかし、親が自分から子どもを放棄する。
自分たちじゃどうにもならないからって。
言語道断ですよ。
子どもへ本気で向き合ったのでしょうか?
子どもは親とぶつかり合っていいんです。
そこからもう一度親子の関係を築き上げていけるんですから。
親が子供を放棄した時点で、それはなくなってしまいます。
そこに体罰という手段で第三者が指導するなんて、見せかけの変化はあるでしょうが、心から変わろうってことにはならないと思います。
体罰や服従から子供の自立は生まれない
「恐怖を体験させ、嫌悪感を感じさせるから成長できる」
戸塚校長はこんなことを言っていました。
そりゃだれだって、怖いのは嫌です。
嫌なことはしたくないです。
その理論だと、嫌な思いをしなければ、変わることができないということ。
嫌な思いをして、自分を変えようと思うこともありますよ。
外からの刺激をきっかけに行動するというのは、その刺激がなくなれば行動しなくなることにもつながります。
怖い先生に怒られるから静かにする。
優しい先生は怒らないから騒ぐ。
こういうことですよね。
体罰や服従からは、自立心は生まれないのです。
さて今回の番組。
多くの視聴者からは、戸塚校長への反論や苦情が出るでしょう。
でも見方を変えると、戸塚校長にとって最高の宣伝の場になってしまった気もします。
そうじゃなきゃ、わざわざ出てこないでしょう。
スクールの生徒が亡くなっても、いまだにスクールが生き残っている。
戸塚校長は今でも講演会に呼ばれる。
それは、支持してくれる人がいるからでしょうね。
コアな戸塚校長支持派や支持まではしてないけれども、似たような考え方の人からの賛同は増えたのではないでしょうか?
世の中には、力で子どもを服従させることが大切だと思っている人がいることに、恐ろしさを感じたのでした。
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