保護者の怒りへの対応方法!先生は親の気持ちを受け止める努力を
怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師
いなっち先生こと稲田尚久です。
【親の言いたいことは全て言わせる】
前回のブログでは、子供のトラブル起きても親が先走ってはいけないことについて書きました。
今回は親が学校へ怒って来た時について。
親が学校へ怒鳴ってきても反論してはいけない
「うちの子どもが学校でAちゃんという子から、何もしてないのに文句言われて泣いて帰ってきた。どうなってるんだ?先生は知ってるのか!?おまけにその子は・・・」
偉い剣幕で学校へ電話がかかって来ることがあります。
僕も経験がありますが、こういったときについやっていまうこと。
それは何か?
「いえ、それはですね、違うんですよ。何もしていないわけじゃなくて・・・」
こういう反論や言い訳。
いくら事実と違っていても絶対にしてはいけません。
親の言い分はとりあえず全て聴くこと
子供のことで何かあれば、親も必死です。
かなりヒートアップしています。
事実と違っていても、まずは親の言い分を聴きましょう。
何とか真実を伝えようと言えば言うほど、親の怒りは収まりません。
言いたいことで頭の中はいっぱいですから、一通り言ってもらって頭の中を整理してもらったほうがいいです。
また聴いてもらえたという気持ちになれば、少し安心もします。
そしてだんだんとクールダウンもできます。
ただし聴きかたも大切ですよ。
親の気持ちや感情を受け止める言葉を言う
一方的に言われているとき
「ええ」「はい」「そうですか」
こういう言葉はよく使いますよね。
ただ、この言葉ばかりだと、真剣に聴いているのかどうか不信感も出てきます。
不信感が出れば、また怒りのボルテージは上がりますからね。
だから、相づち以外の言葉も必要。
「そんなことがあれば当然泣いて帰ってきますよね」
「お子さんが泣いて帰ってくれば、お母さんはすごく心配になりますよね」
このように、気持ちや感情を理解する言葉を伝えるのです。
親御さんの気持ちはわかるということを示したほうがいいですね。
感謝の言葉を親へ伝えることを忘れない
そして必ず伝えたほうがいいこと。
それは【感謝のことば】
「すぐに連絡してくださって助かります」
「今日は連絡ありがとうございます。また何か気づかれたことがあれば、ぜひ教えてくださいね。」
こういった言葉を伝えるだけで、ずいぶんと親も気持ちが変わります。
ひとまずは納得されることが多いです。
【わかってもらえた】
【受け止めてもらえた】
こういう気持ちになってもらう。
この先生なら聴いてもらえると思えば、次からは突然怒りの電話になることも減ります。
そして逆に先生側から伝えたいことも伝わりやすくなりますよ。
こういった保護者対応、新任の先生にはぜひ身につけていただきたいですね。
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