子どもの能力を伸ばす子育てや教育は親や先生のリーダーシップにカギがある
怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師
いなっち先生こと稲田尚久です。
子育てや教育で、子どもを伸ばす接し方とは?
先生や親はどんなリーダーシップをとるのが良いか?
リーダーの関わり方で子どもの行動に大きく影響します
ホワイトとリピットという人の有名な実験。
小学生の3つのグループに工作の課題を与えます。
それぞれのグループに大学生のリーダーをつけます。
リーダー役の大学生は、3タイプの役割をあてられています。
Aグループは「専制的」なリーダー
Bグループは「民主的」なリーダー
Cグループは「自由放任的」なリーダー
リーダーとなった大学生の性格などは関係なく、自分の与えられたタイプの役割にふさわしい言動で子どもたちに対応するように指示されています。
すると、子どもたちの行動に大きな差が出たのです。
専制的なリーダーのもとでは抑圧された反動が表れる
Aグループでは、子どもたちに次のような行動が見られました。
・不平不満
・依存的行動
・子どもたちの間で敵対行動
しかし、仕事量は一番多かったのです。
民主的なリーダーのもとでは満足度が高くなる
Bグループでは、子どもたちに次のような行動が見られました。
・独創性が高い
・仲間意識が高い
・友好的発言が多い
・満足度が高い
仕事量については、Aグループより少なかった。
自由放任的リーダーのもとでは生産性も人間関係も低下する
Cグループでは、子どもたちに次のような行動が見られました。
・遊びが多い
・まとまりがない
・しらけている
仕事の量は3つのグループで最下位。
仕事の質も悪かった。
学校や家庭で先生や親はどんなリーダーシップとっていますか?
子どもの気持ちや言い分を受け止めない。
先生や親の指示通りに動かす。
子どもが従順に動いてくれると助かります。
でも、それはとても危険なことでもあるのです。
言うことを聞くのが当たり前になると、従順でない子どもは悪者になってしまうのです。
「自分のやりたいようにしてみたい」
「先生や親の言うとおりにやりたくない」
「細かく指示されるのがうっとおしい」
思春期なら、当然思うこと。
しかし、ずっと子どもが従順でいると、当然のことが当然でなくなってしまうんですよね。
だからといって、自由放任では収集つかなくなりますので。
教師や親は子どもをコントロールするより自分の感情コントロールできるようになること
子どもを思いのままにコントロールする。
これがあたりまえになっている教師や親。
非常に危険です。
教師も親も、子どもと共に成長していく。
僕はそれでいいと思うんですよね。
子どもをコントロールするより、まずは自分の感情コントロールできること。
感情のままに怒りをぶつけるような指導やっているようじゃ、子どもの信頼は得られません。
アンガーマネジメントは教師も親も必須の心理トレーニング
いつか日本全国どこでも、教師も親もアンガーマネジメントを必ず学ぶ機会を作りたい。
それが、当たり前の世の中にしていきたい。
僕はそう信じてこれからも活動していきます。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
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