怒りも痛みも数値化するのがなぜ効果的なのか?
怒りの取り扱いアドバイザー&元中学校教師
いなっちです。
痛みを数値化して評価する
最近、医療現場ではこういった方法があると聞いたので調べてみました。
すると、3つの方法がありました。
①ビジュアル・アナログ・スケール
紙の上に10cmの線を引いて、0(全く痛みなし)、右端に100(今までで一番強い痛み)。
患者さんに、0〜100の間のどのあたりになるのかを指し示してもらうことによって、痛みを評価します。
②ヌーメリック・レイティング・スケール
直線を0から10までに区切って痛みの数値を示してもらう方法。
③フェイススケール
痛みの人の表情が示されたものを見て、患者さんに自分の痛みに近い表情を選んでもらい、痛みを評価する方法。
なぜ、こういう方法がとられるのか?
自分の痛みは他人にわからないから
「痛い痛い!」って言われても、他人にはどの程度の痛さなのかわからないです。
自分はこんなに痛いのに、なんでわかってくれないの!?
そんな気持ちになってしまいます。
だから、数値化して見える化する。
あくまでも主観ですが、相手には伝わりますよね。
僕は若い頃、妻が頭痛のとき
「なんで無愛想なん?」
なんてことを平気でいってしまってました。
今思うと情けない。
妻もそんなこと言われると、よけいにしんどくなりますよね。
数値化すれば客観視しやすい
数値化するということは、以前と比べます。
こないだの痛さと比べて上?下?同じ?
この数値化。
実は怒りの感情にもすごく大切なこと。
こないだの怒りと比べて今回は上?下?同じ?
客観的に比べることで、自分自身と冷静に向き合うことができるのですよ。
怒りの数値化をクセにすると楽になります
イラッとしたとき
0~10で考える。
0は怒ってない穏やかな状態。
10は人生最大の怒り
「今の出来事は4℃かな?」
「昨日の出来事に比べて上?下?同じ?」
これを癖にしていくと、だんだんと自分の怒りの傾向も見えてきます。
そうしていくうちに、自分の怒っていることがバカらしいことも多いことに気づけるんですよね。
僕は車の運転中にしょっちゅう使いましたよ。
思春期の子どもにも『見える化』は効果的
思春期の中学生のトラブル。
友だちにバカにされて、カッとなって殴ってしまった。
よくあります。
そんなとき、生徒を呼んで話を聴きます。
「今日腹が立ったとき、0~10でいえばどこ?」
紙にスケールを描いてやり、見える化してやるのです。
「こないだケンカしたときに比べてどうだった?」
すると、生徒も冷静に自分の怒りを振り返ることができるんですよね。
怒りの感情はトレーニングで上手く扱えるようになる
こうやって日頃から、数値化するトレーニングを積んでいくことで、自分自身の怒りの感情に対して客観的に見つめられることができるようになります。
そのためには、まずアンガーマネジメントを学び、怒りの感情について理解することからです。
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