子供を頑張らせすぎ ていませんか?
岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
「なんだかんだ、うちの子どもは『学校行きたくない』ということが全然なかったよなあ。こんなに有難いことはないし、親として幸せなことじゃなあ。」
そんなことを妻と話したことがあります。
子供を頑張らせすぎ ないために
ところが、そうじゃないケースもありますよね。
新学期始まって1ヶ月が過ぎ、ゴールデンウイーク終わる頃、実は子どもにとって心身共に疲労がピークになっていることがあります。
【5月危機】と言ってもいいです。
思春期の子どもも毎日心のコップへネガティブ感情をためています。コップは、今にもあふれ出しそうないっぱいの状態かもしれません。
子ども達は、明るく振る舞っている反面、実は、友達関係でメチャクチャ気を遣っていることも多いのです。
特に女子の中では、新クラスになって1カ月もすれば友達の好き嫌いもハッキリとわかってきます。
「〇〇ちゃん嫌いなんだけど、どう思う?」
そんな話になると、本当は悪口言いたくないけど、話を合わせなきゃ自分が何を言われるかわからない不安。
だから友達に無理矢理合わせるんです。これはかなりのストレスになります。
他にも、勉強、部活動・・・。様々なことで心のコップに水がたまるんですよね。
中学生や高校生の場合、この時期は部活動をやめたり、他の部活動で転部する子どもも多い時期です。
それにはいろんな理由があります。
・自分のやりたいことと違った
・先輩が怖かった
・顧問の先生と合わなかった
子どもが我慢して乗り越えた方がいいケースもあれば、思い切ってスパーンと変わった方がいいケースもあります。
部活動を無理やり続けさせなくて良かった
我が家の娘も高校生のときに、この時期転部しました。
「石の上にも3年」確かに、それもあります。
でも、一つのことだけにこだわる事が良いとは限りません。
僕らの世代はどちらかといえば、耐えることを美徳としてきました。
部活中は水も飲ませてもらえませんでした。気合いや精神論が優先でしたからね。
親としても「もうちょっと我慢してみたら?」と言いたくなったりします。
僕も娘が転部すると言い始めたときは、そんな気持ちでした。
「中学校3年間せっかく吹奏楽がんばったのに、もったいない!なんのためにこの高校へ入ったのか?」
娘の気持ちより、親の都合で考えていましたね。
でも、娘に後悔はなかったようです。陸上部のマネージャーへ転部。
すごく充実していたようで、新しいこともたくさん経験させてもらい、自分の役割を果たすための努力もしていました。
外にいる時間が長いときもあって、頭皮が日焼けして剥けることもあり疲れはしてましたが、毎日いい表情で帰ってきていました。
「あのとき、無理やり続けさせなくてよかったなあ」と、妻とも話すことがあります。
子どももがんばっている。気も遣っている。一生懸命なんですよ。
だから子どもが弱音を吐いたとき、まずは耳を傾けてよく聴いてやってくださいね。 子供を頑張らせすぎ てしまわないために。
「もっと頑張ってみたら?」と言うよりも、「うんうん」「そうかそうか」と、子どもの気持ちを受け止めてやることで、子どもは自分なりに悩みを整理したり、元気をチャージしたりしますから。
あとは、子どもがどうするか“自分で決める”ことなんです。
僕はすぐに子どもへ言いたい性格でしたが、アンガーマネジメントのおかげで、ちょっと待ってから子どもへ声をかけるように大きく変わることができました。
ぜひ、もっと多くのかたに学んでいただきたいですね。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
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