子どもへ求める理想 を下げてみよう!
岡山発、思春期の子育てにアンガーマネジメントとコミュニケーションの研修・講演の講師、元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
講演や研修の多い時期で、参加された方から嬉しい感想をいただきます。最近いただいた感想で、ぜひ多くの方々にご覧いただきたいものがあったので紹介しますね。
上の子は塾に通っているので学校でテストで100点とってくる日々の中、たまたま85点とる事があり、「何のために塾に行ってるの」と、ほめるどころか否定から入り何のフォローもしないことがありました。
普段から障害のある弟の面倒やお手伝いもしてくれる長女のことを、その環境を当たり前と思って日々のことに対して「ありがとう」という感謝の気持ち、言葉が足りないと気づかせて頂きました。
親の自分から日々コツコツ一日一個でも良いので積み重ねていこうと思います。
ありがとうございました。とても楽しく自分を見つめ直せました。
子どもに求める理想 や願望のハードルをいつも高いままで設定していると、そのハードルを乗り越えた子どもへ求める次のハードルは、今よりももっと高いハードルになってしまいます。
テストでいえば100点以上はないので、それを常に維持することを求めてしまいます。
これは子どもにとって、とてつもないプレッシャー。メチャクチャ苦しいです。だから、子どもへ求めるハードルを下げておくことが必要。
子どものできていることに注目し喜ぶ
以前、講演後に次のようなことを言われたお母さん達がいらっしゃいました。
「朝の登校前に『早くしなさい!』と怒ってしまう」「家に帰ってすぐ宿題しない子供へ怒ってしまう」
似たようなことでイライラしているお母さんって、多いですよね。
しょっちゅう子どもへ怒っていると、自分自身が子供に対して『いつも』怒っているように感じてしまいますよね。
そして、子どもは『いつも』とか『しょっちゅう』同じようなことで、親をイライラさせる出来事を起こしているように感じますよね。
でも、本当に『いつも』ですか?本当に『しょっちゅう』ですか?
子どもへ怒らなくても、子どもが自分でできる日はありませんか?
「早くしなさい!」と言わなくても準備ができているときは、必ずあるはず。
「宿題しなさい!」と言わなくても自分から宿題できるときは、必ずあるはず。
できているときを見逃している可能性が高いのですよ。さきほどのお母さん達へ、僕は質問をしました。
「子供が自分からできたとき、どんな反応していますか?」
すると、お母さん達から同じような答えが返ってきました。
「特別喜んだり、反応したりしてませんね・・・」
そこで僕がオススメしたこと。
「頑張ったね!うれしい!助かる!といった、喜びを伝えてあげましょうよ!」
子どもへ求める理想 を減らせばイライラも減る
朝の準備は自分でできて当たり前。宿題は言われなくてもできて当たり前。そういった『できて当たり前』という基準を下げればいいのですよ。
『できないことが当たり前』としておけば、できたときに喜べます。『当たり前』を『有難う』に変えてみませんか?
親が子どもへ感謝して喜んだ姿を見れば、子どもも嬉しいです。また頑張ろうって気持ちにもなれます。
そして、勘違いしてはいけませんよ。基準を下げても、上手くできたときだけ喜ぶのはよくないのです。
『できないことを怒る』『できれば認める』これでは『条件つき』になってしまいます。
なにかができなければ認めてもらえないって、子供にとってはつらいですよね。
上手くできなくても、自分でやろうとしている姿を認めてやってほしいです。結果ではなく過程を認めるということ。
あなたも子どもへの要求基準を見直してみませんか?
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