怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
前回のブログで、子どもへの気持ちを共感してやることの大切さについて書きました。➡共感力のある人間になる方法とは!子供の望むような親になること
可愛がられて育った子どもほど強い人間になれる
以前に、妻とこんな会話をしたことがあります。
妻「◯◯さんに会って話をしたんじゃけど、娘さん大阪で頑張ってて仕事をかけもちでやっているのに、しんどいよりも楽しんでるって」僕「それはすげえなあ」
妻「あそこの娘さん可愛がられて育てられたからね。やっぱり強いわ」
僕「愛情をしっかり受けて育てられた子どもは、大人になってから強さを発揮するなあ」
妻「そうそう。でも、これって見通しが立たないから、わかりづらい人もいるんよ」
僕「たしかにそうじゃな。成績や点数として表されないから、わかりづらいかも。でも、子どもをしっかり甘えさせていたら、悪い方向へはまず進むことはないよ」
妻「『あの子はふだん甘えてますよ』という親御さんがおられるけど、子ども目線だと心から甘えられてる実感が無いから、わがままを言って関わりを求めている場合があるんだよね」
僕「甘えたいときに甘えさせることがすごく大切なのに、甘やかしと甘えさせることを勘違いしている親御さんもいるかもしれないね」
妻「かわいそうだから、うるさいから、しつこいからという理由で境界やルールをあいまいにして、わがままを通してしまうのは【甘やかし】で自立を妨げる習慣。親が子どもに寄り添って、心が安まって、集団(社会)に出るためのパワーを充電ができるのが【甘えさせる】こと」
甘えさせることと甘やかすことは大きく違う
【甘えさせる】ことは、子どもの成長のすごく必要なのに【甘やかす】ことと思って、甘えさせてやっていないんじゃないかなって思う場面に出会います。また、そういった子どもを学校現場でも見てきました。
十分に甘えさせてもらってない子どもって、こんな傾向があります。
・注意されると逆恨みしたり逆切れするような態度を示す。
・大人の前ではいい子で、裏では意地悪。
・いじめをする。いじめをする友達に同調する。
・学校や教室へ行くことを渋る。
大人になれば、仕事のプレッシャーや責任など、自分で乗り越えていかなければならない課題がいっぱい出てきますよね。
これは思春期でも同じで、乗り越えなければいけないハードルが出てきた時、しっかり甘えさせてもらった人ほど乗り越えていこうとする力が備わっているようです。
何度もブログで書いていますが、子どもを抱っこしたりしてスキンシップをしっかりとれば、子どもへ基本的信頼感が育ち、それは心の土台としてしっかり築かれていくことにつながっていくのです。
母親と子どもとの愛着形成がしっかりしたものであればあるほど、心の土台はしっかりしていき、大人になって本領発揮するというわけです。
そのためには、【甘えさせる】ことが必要なんです。甘えさせてもらえた子どもは基本的信頼感が頑丈です。だから少々のことではへこたれません。
お子さんが小さいうちは、あれこれ一人でできるようにさせることや、躾を厳しくするよりも、しっかり抱っこやおんぶしておきましょうね。心の土台が頑丈でしっかりしていれば、あとは自分でできるようになりますから。
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