怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
子育てをする上で『しつけ』は必要不可欠です。ここからは、児童精神科医「佐々木正美先生」の本【「お母さんがすき、自分がすき」と言える子に】より引用させていただきます。
しつけというのは極端な言い方をすれば、禁止と強制です。こうしてはいけませんという禁止、こうしなさいという強制、こういう二つの視点があります。
基本的信頼感ができている子どもにはしつけがしやすいということもありますね。ダメはダメと言えるわけですから。しつけはダメはダメ、いいことはいいときちんと言うべきことを伝えることなのです。
基本的信頼感があればこそ、そうしなかった子どもに対して、叱るのです。子どもが叱った人に敵意を抱くか抱かないかは基本的信頼感があるかないかで大きく左右されます。だから子どもに基本的信頼感が育っていなければ、どんなに正しいことを言われても、相手の言うことに同調できません。基本的信頼感がないと、自分を信じられないわけだから、指摘されたことに対しても自分の人格を否定されたように感じます。そうなると自分を卑下してしまうからとても屈折した病的反抗に出やすいのです。
以上が本に書かれていたことですが、この本はとてもわかりやすく、これから子育てのかたや子育てを始めた方へはぜひ読んでもらいたい本です。
身近な相手になればなるほど、イライラをぶつけやすくなります。その一番身近な存在が我が子です。
親として気をつけなくてはいけないのは、子どもに対して『しつけ』として叱っているのか?『イライラをぶつけている』だけなのか?きちんと見極めて行わなくてはいけません。
アンガーマネジメントの基本的考え方である、怒るべきことは怒り、怒る必要のないことは怒らないということですね。
小さい子どもはできないことだらけです。トイレトレーニングの時期になると、失敗も多くあります。
よその子どもはできているのに、なんでうちの子はまだできないのか。失敗をするたびにイライラする、ということになりかねません。
けれど、いつかは自分でトイレがちゃんとできるようになります。
子どもの成長はそれぞれスピードが違います。長い目で見てやってほしいです。
子育てでイライラしそうになったときは「今ここでこの子に怒って後悔しないか?」「今ここでこの子に怒らなくて後悔しないか?」
これを考えてから次の行動をとるようにしてください。
後悔しない子育てに、アンガーマネジメントは大いに役立ちますからね。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
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「お母さんがすき、自分がすき」と言える子に―信頼されて子どもは育つ (新紀元社の子育てシリーズ)
- 作者: 佐々木 正美
- 出版社/メーカー: 新紀元社
- 発売日: 2003/12
- メディア: 単行本
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