行き過ぎた部活指導はなぜ起こる?落合博光の俺流に解決のヒント
怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師
いなっち先生こと稲田尚久です。
昨日テレビで、落合博満さんが出てました。
『俺流自分の才能の伸ばし方』
一体どういうことをしたのか?
おかしいと思えることは言えることが大切
それはいたってシンプル。
『自分で考える』ということだと。
落合さんは若い頃、監督から打撃フォームの修正を指摘されたそうですが、監督の言うことが難解すぎてどうにも理解できず
「もう言わないでください」
と断ったとか。
そこで、練習法を自分で考え打撃フォームを作っていった結果、素晴らしい結果を残すことになりました。
もちろん、落合さんという並外れた才能の持ち主だから上手くいったのかもしれません。
人によっては、指示されたことをやって才能伸ばすことのほうが多いでしょうね。
ただし、どう考えてもおかしいと思えることは「おかしい」と言える勇気は大事です。
でもこれがなかなか、言えない。
結果こんなことが、子どもの部活動やクラブ活動で起きています。
真夏日の部活「校舎80周走れ」、中2倒れ搬送
大津市立中学2年の男子生徒(14)がソフトテニス部の部活動中、30歳代の顧問の男性教諭から「校舎の周りを80周走ってこい」と指示され、走っている途中に熱中症で倒れて救急搬送されていたことがわかった。市教育委員会は「体罰に当たる指示」と認め、学校側は「行き過ぎた指導だった」として、生徒と保護者に謝罪した。教諭は顧問を外れ、当面、自宅謹慎するという。
市教委によると、男性教諭は12日午後の練習中、生徒にミスが目立つなどとして、80周走るよう指示。午後5時10分頃、生徒が学校の敷地内で倒れているのを、出入りしていた工事作業員が発見し、教頭が119番した。生徒は搬送先の病院で熱中症と診断されたが、夜には回復し、帰宅した。校舎の周囲は約230メートルで、80周は約18キロになる。生徒は「9周目で倒れた」と話しているという。
彦根地方気象台(滋賀県彦根市)によると、12日午後5時の大津市の気温は30・1度だった。
力に頼る教師の指導はマインドコントロール
とんでもないことです。
これだけ熱中症のことを世間で注意喚起されているのに、平気でこんな指示出す顧問。
元中学校教師として、許せません!
こういった教師は力に頼る指導をしています。
・罵声
・罰やお仕置き
・アメとムチ
生徒をコントロールすることが指導と考えているんです。
困ったことに、それを「生徒のため」にやっていると、自信を持って言うからやっかい。
そして、たまたま無事故で上手くいってしまった経験があれば
ますますその方法を何の疑問も持たず続ける。
だから『行き過ぎた指導』という表現になる。
いやいや、それはそもそも『指導』じゃない。
マインドコントロールに近いですよ。
子供は失敗から学んで考えるようになる
さて、落合さんはこんなことも言われてました。
「失敗したら何が悪かったか考え、やらないで後悔するんだったらやったほうがいい」
教師から強制的にさせられるより、自分で経験することが大切ですね。
教師はそこで、生徒の気持ちを汲み取ったり、ヒントを与えてやる存在でいることが大切じゃないかなと思うのです。
子どもを信じて見守る。
子育ても教育も同じ。
子どもは失敗から学んで考えるようになるのです。
関連するブログもどうぞ!
⇒子供を支配する怖さとは?教師も親も子どものためになっているのか?
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
子どもから大人まで、岡山発どこへでも
研修や講演のご相談はお気軽にどうぞ!
数人の子育て座談会から企業研修まで対応
企業での社員カウンセリングも対応
お問い合わせはこちらへ
この記事へのコメントはありません。