子供のやる気を引き出すコツは学習環境の改善より大切なことがあった
怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師
いなっち先生こと稲田尚久です。
子どもの学習環境、職場の環境、良くすれば成果が上がる?
あなたはどう思いますか?
作業条件や労働条件が必ずしも成果につながるわけではない
アメリカのウェスタン・エレクトリックという電話関連機器製造の会社にある、ホーソン工場で1924年から1932年にかけて行われた実験を紹介します。
【実験その1】
工場内の作業場の照明の明るさで生産高がかわるかどうか?
結果→生産高への影響は見られなかった
【実験その2】
5人の女性社員を選び、以下の条件に変えて働いてもらいます。
・グループ別出来高払い制
・午前と午後の休憩時間の設定
・休憩時間の延長と軽食の支給
・労働時間の短縮
・土曜半日制
この条件から元に戻してまた働いてもらいます。
結果→労働条件を元に戻しても生産高は変わらなかった
人は必要とされたり認められることでやる気へつながる
なぜ、労働条件を良くしても生産高が変わらなかったのか?
実験を行った、レスリスバーガーとディクソンは次のような理由をあげています。
・実験対象者に選ばれた特別な扱いが、従業員の誇らしさや満足感につながった。
・実験がスムーズに行われるよう、実験担当者が従業員へ友好的な関わりをしたことで意欲の向上につながった。
・5人という小集団に仲間意識が生まれ、助け合いや競争意識も出てきた。
人は認めてもらいたいのです。
そして、誰かの役に立っているという実感が必要なのです。
参考はこちら
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人は他人と関わることで成長する『自己有用感』とは?
働くことへのモチベーションの源ですよね。
子供も親から認められ必要とされる存在でいたい
これを子供にあてはめても同じようなことが言えるかもしれません。
・自分は親にとって大切な存在だという実感。
・親は自分の気持ちをわかってくれているという安心感。
・友達と切磋琢磨したり、協力することで成長する。
心が満たされてこそ、やる気も生まれてくるのだと思います。
そして、頑張っている姿を認めてやること。
結果には出なかったけれど、頑張ったことを認めてやれば、また次もチャレンジしてみようって気持ちが生まれますからね。
親や教師の声のかけ方しだいで子供の能力は伸びていきます
子供への声のかけ方しだいでは、子どものやる気をダウンさせてしまうこともあります。
だからこそ、親や教師の声のかけ方は重要。
どうしても叱らなきゃいけないことだってあります。
そのためには、正しい叱り方も学んでおくと効果的ですよ。
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