思春期の子供にイライラ!子育ては親の期待を捨てるだけでいい
怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師
いなっち先生こと稲田尚久です
【子供の存在に幸せを感じよう】
次男は4月から大学生で同じ岡山県内ですが、我が家からは離れている総社市で一人暮らし。
昨日部活がなかった娘の「兄のところへ行きたい」というリクエストで、妻と3人で行ってきました。
中間テスト前でもお出かけを許していいのか?
行きの車内で実は中間テスト前の部活休みだったことが判明。
僕「テスト前なのに余裕じゃなあ」
娘「だって昨日頑張ったもん」
娘の頑張りは、世の中の受験控えている高校3年生とは、かなり基準が違います。
行きたい専門学校もはっきりしていて、大学受験とは違うので余裕あるんです。
でも僕たち夫婦の価値観とは大違い。
「テスト前の土日は勉強するべき」
と、僕たち夫婦は高校生の頃思っていましたから。
娘にとっては
「昨日頑張ったのだから今日は好きなことをするべき」
娘が自分で「頑張った」と思っているなら、それもまあいいでしょう。
親子でお出かけできることも今しかない。
だから我が家はこれでいいのです。
子どもの自立を温かく見守る夫婦に出会う
次男とランチをした後、さてどうしようか?
娘が「どこか行きたい」
そこで思いついた場所が『安富牧場』
次男のところから帰る途中に看板だけ見ていて、気になっていた場所。
ならば寄ってみようってことになりました。
車を停めたとき、すぐそばを1歳くらいの小さな男の子連れの親子が歩いてました。
その男の子はヨチヨチ、何かにつまづけばすぐにこけそう。
でも、その夫婦は笑顔で穏やかに見守りながら、必要になれば抱っこしてやってます。
これが子どもにとって大事なことなんですよ。
子どもが自分で歩こうとすること。
そして、時にはつまづいてこける。
この経験の繰り返しが自立につながります。
さらに、こけたときに泣きますよね。
泣いたときにお父さんやお母さんが抱き上げる。
こうすることで、自分が助けてほしいときにお父さんとお母さんは助けてくれるという、基本的信頼感が身に付いていくのです。
基本的信頼感は心のベースとなって、やがて自分を信頼し、他人を信頼することにつながっていきます。
子供のふとした動作に幸せを感じられないのは危険信号
さて、その後見学できる牛舎とウサギ小屋へ。
牛をじっと見つめている娘の姿がやけに可愛い。
これはもう親バカの世界。
もうホントすいません。
こんなことブログに書くなって思われているでしょう。
でもね、こういうふとした動作に親としての幸せ感じるって大切だと思うんです。
テストの点が良かった時だけ喜ぶとか、結果や成果があらわれた時だけ子どもを認めるとか。
こういう成果が出た時「だけ」の肯定。
子どもにとってはしんどいですよ。
親は無条件で子どもを肯定するから、親なんです。
ありのままの子どもを認めるというベースがあるから、子どもは自信を持ってさらに自分を成長させようと努力していけるんですよ。
思春期の子育ては親の期待を捨てて足し算でいきましょう
牛舎を見てその後は、目的のソフトクリームとジェラート。
ミルキーでさっぱりした味は最高!
ソフトクリームを持って歩いていると、さきほどの親子のお母さんが僕に向かってニコニコして近づいてきます。
「稲田先生!◯◯です」
まさかまさかの、先ほどの親子は教え子だった!
それも奥様は僕が担任し、旦那さんも同じ学年。
約20年ぶりの再開。
ほのぼのとした親子の姿、それが教え子だったのです。
教師冥利に尽きますね。
「大変だろうけど、今しかできないこと楽しんでね」
声をかけておきました。
子供が幼かったころ、寝返り、ハイハイ、発語など一つ一つ喜びましたよね。
思春期くらいになると、何でも出来て当たり前と思いがち。
あのころは歩いただけで喜びだったのに、今じゃ歩いていることに喜びなんて感じません。
でも、元気に歩いていること、今ここにいてくれること。
【存在の幸せ】をときどき思い出してみませんか?
親の期待を捨てて、足し算で子どもを見ていけばいいのです。
さらに帰りは日本の棚田百選にも寄ってみましたよ。
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