こんにちは。いなっちです。
「産経デジタルizaイザニュースまとめ」を見ていて目にとまった記事
妻(54)の頭を素手で殴って死亡させたとして、傷害致死罪に問われた男(57)の裁判員裁判が5月、大阪地裁で開かれた。
「お前、ええ身分やのう」。
妻にそうなじられた瞬間に頭に血が上り、拳を振り上げた。
最初にして最後の暴力が、30年以上連れ添った妻を死に至らしめた。
長年連れ添った夫婦に何があったのか?
この事件の背景をアンガーマネジメントの視点で見てみます。
そもそも、殴るきっかけになったのは新年会の2次会へ行くか行かないかがきっかけに。
妻が切り盛りする居酒屋で新年会をし、別の店で2次会をすることになり、男と妻は長女の運転する車で2次会会場へ移動していました。
妻はお金もないので2次会へは行かないと言ったので、せっかく誘ってもらった知人のためになんとか妻をなだめて行くよう説得していたそうです。
そんなやりとりのなか妻が言った一言
「2次会に行けて、お前、ええ身分やのう」
この言葉に男はカッとなって殴るという反射的行動をとってしまいました。
男と妻の出会いは約30年前。
店長をしていた焼き鳥店に客として来た妻と出会い、結婚。翌年には夫婦で居酒屋を始めました。
しかし、数年前から店の赤字が続き、子供の学費を払うことが困難になり、店を妻に任せて男はトラック運転手に。午前3時か4時に自宅を出て、夜に帰宅する生活。給料はすべて妻に渡し、妻から渡される毎日千円の小遣いで昼食を食べたり、たばこを買ったりしていたようです。
そんな中、妻の親友が亡くなったことをきっかけに、妻は精神的に不安定になり、呑めなかったお酒もどんどん飲み始めたようです。そして「お金がない」などと男に文句をいうようになりました。
妻は普段から口調がきつく、「お前」と呼ばれることもしょっちゅう。普段は文句を聞き流して、1~2時間続くようであれば、自分からその場を離れ、けんかを回避していたようです。
今回の事件、男にも妻にも両方いえることは
心のコップにマイナス感情がたまりまくっていたこと
ですね。
妻の心のコップ
・お金がない
・お店を一人で切り盛りするしんどさ
男の心のコップ
・妻からの日常的な暴言でつらい、しんどい、むなしい
・過酷な勤務の疲れ
さらに、妻の言動に輪をかけたのが
アルコール
アルコールは人格まで変えてしまいます。
私もアルコール大好きなので、気をつけなければいけませんね。
男の方は、心のコップにマイナス感情をためにためてきていたんでしょうね。
自分なりに妻のイライラを回避していたそうですが、自分の気付かないうちにたまっていたのだと思われます。
正しい、怒りの感情への対処方法を知っていれば、もっと違っていたかもしれません。
さて、妻に対する男の我慢は、周囲の目にも明らかだったようで
証人出廷した長女は「父だけが悪いようには思えない。重い処罰は望みません」と涙を流し、妻の弟も「義兄は温厚で優しい人。これは事件ではなく事故。刑を軽くしてほしい」と訴えました。
刑が軽くなったとしても、もう二度と妻は戻ってきません。
このような悲しい事件が起きないためにも
アンガーマネジメントを広めていきたいです。
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2015
16Jun
イライラで夫婦を壊さないために
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