怒るのが嫌だと思っているのに、 ついカッと怒ってしまう あなたへ。
岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
あなたにとって実は、怒るほうが心地良くなっているかも!?
ついカッと怒ってしまう 極悪非道な夫
子どもに対してだけでなく、相手をコントロールしたいときに使いやすいのが『怒りの感情』です。
怒るという攻撃的な態度や行為で、手っ取り早く相手をコントロールできると信じているからです。
実は恥ずかしながら、アンガーマネジメントを学ぶ以前の僕が家庭でやっていたことなんです。
僕は自分のモノがどこに行ったか探し物をすることがよくあり、今でもそういうことはあります。中学校教師だったときのこと。
運動会が雨天順延になったときのための予備日は給食がなく、お弁当を持って行かなくてはいけません。
そんなときには、妻がいつもより早起きをして作ってくれていました。ところが、うっかりお弁当を持って行くのを忘れてしまったことがあったのです。
そして家に帰った僕は、忘れたことを妻のせいにするという極悪非道な言動に突っ走ってしまいました。
僕「何で弁当をわかりやすい場所に置いといてくれんの!?俺のカバンの横とか!」
妻「そこまでしなくても、自分のお弁当なんだからテーブルの上から取っていけばいいでしょう。それにお弁当を床に置くのは不衛生だし・・・」
僕「朝は忙しいんだって!」
妻「私だって子どもの準備があって忙しいのに!じゃあ、もう作らんよ!」
僕「いや・・・、そういうつもりじゃ・・・、ごめんごめん」
弁当以外にも、自分のモノが見つからなかったとき。
僕「なあ、どこに行ったか知らん?」
妻「置いたままだったから片付けたよ」
僕「なんで!?もうー!チッ!使おうと思っとったけえ置いとったのにー!」(舌打ちしてイライラ感満載で)
妻「・・・・なんですってー!!!ゴォォォォ!!!」
という感じで、妻の怒り波動砲を発射寸前にまでさせてしまうことも度々ありましたよ。
以前は自分のイライラ感情を平気で出していたので、妻だけでなく子どもたちも嫌な気分にさせていました。『怒る』ということで、探し物が見つからないモヤモヤした気持ちを解消させようとしていたわけです。
しかし、怒ったところで探し物は見つかるはずもありません。なんの解決にもならないことをしていたうえに、イヤな空気をかもしだしていたんですよ。あぁ~、情けない。
怒って状況を変えられるのか?変えられないのか?
今では探しモノがあっても、怒ってこの状況を「変えられる?」「変えられない?」をすぐに判断できるようになったので、変えられないことに対して怒ったりイライラすることがかなり減りました。(ゼロにはなっていませんが)
そして、変えられないことなら、その状況を受け入れて具体的で現実的な選択肢を探すという意識が頭に浮かんできます。
例えば今回の紹介した探し物でのイライラがあったなら、時間を置いてから「もう一度冷静に考えてみる」とか「妻に失礼のない言い方で聞いてみる」といったことができるようになったのですよ。
自分のことは短気だという自覚はあったし、妻にイライラ怒って「あんな言い方するんじゃなかった」と、妻から叱られて後悔することもありました。
それなのに、同じようなことで後悔することが繰り返されてしまったのはなぜか?
それは『怒る』ということで、無意識にスカッとするような『心地よさ』を感じていたのだろうと思います。また、今振り返ると『怒る』ということが楽で手っ取り早い表現方法として、自分に身についていたとも思えます。
無意識に「 ついカッと怒ってしまう 」ということも、自分にとっては習慣化された便利な表現方法になっていたなあと反省。
アンガーマネジメントに出会って、怒りのメカニズムや対処方法についてずいぶんと考え方や行動が変わってきましし、子どもから大人まで講演や研修で伝える立場になっています。
でもたまに、手っ取り早い『怒り』での表現をしようとしてしまうときもあるんです。そんなときは、怒ってこの状況を「変えられる?」「変えられない?」と自分に言い聞かせています。
アンガーマネジメントは、日々意識して続けていかなくていけませんね。自分への戒めも込めて、今回は書いてみました。
アンガーマネジメントを一度は学んでみてくださいね。
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