怒るよりも共感 !
岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
ブログ更新が滞っていまして、本当にごめんなさい。
今月は久しぶりに2019年6月を超える仕事の量となりまして、講演・研修・カウンセリング、そして4月から始めた近所の日中一時支援事業所のアルバイトなど、おかげさまでとっても忙しく仕事をさせていただいてます。
最近、ある小学校で保護者へ『子どものやる気を引き出す親の関わり方』という講演したときのこと。
僕は「やる気を引き出すと書いていますが、“やる気を潰さない”と言うほうがいいかなと思います」と伝えました。
どうしてそう言ったのか、その理由は『やる気を引き出す』というのは、子どものやる気を引き出すために親が子どもをコントロールしようと必死になってしまうからなんです。
もちろん講演内容は、親が子どもをコントロールするとか変えることはできないし、コントロールしてはいけない、変えようとしてはいけないということを伝えているんですけどね。
そのことをしっかり理解してくださった保護者が、すぐに実践して効果を感じられて感想に書いてくださったので紹介しますね。
職場でも指導が主であり、コーチングの勉強会をよくします。
人が持っている答えを引き出すことを意識し、それを上手にしようとばかり思ってしまって本質が掴めずなかなか上手くいきません。
今回先生に言われたように、付け焼刃的なことではなく、日々活用していくことで習得していく技術だなと思いました。
また、引き出すのではなく“潰さない”という言い方は素敵だなと思いました。
コーチングを学ぶ事で、相手を変えなければいけないということを意識しすぎていたのでしょうね。
僕はコーチングではなくカウンセリングしていますが、ついつい答えを早くださせたくて誘導してしまいそうになるんですよね。そんなときは、相談者が沈黙している時間を大切にして待つようにしています。
怒るよりも共感 すると子供は素直
感想を書いてくださった方の気持ちがすごくわかります。さらに感想の続きで素晴らしい実践をされている報告があるので紹介します。
講演後、実践して一番効果を感じたのは兄妹げんかの仲裁でした。
いつも平等にと思い、どっちにも怒ってました。
今回はお互いの言い分を聞き共感すると、その時は2人の表情が穏やかになり、しばらく経ってどちらか謝る姿が見られました。
その光景に感激し、またその感激を表現すると、満足した2人の子どもの表情がありました。
僕は講演の中で「子どもを無理やり褒めるより大切な“3つの感”」を紹介しています。
その“3つの感”の中の一つ、『共感』をすぐに実践してくださったようです。うれしいですねー!
子どもに対して平等に関わらなくてはと思いたくなりますよね。そう思うと、兄弟喧嘩は「どっちも悪い!」と喧嘩両成敗にしてしまいがちです。
でも子どもからすれば「だってお兄ちゃんが!」「だって妹が!」と、それぞれに言い分があるわけですよ。
それを言わせず「どっちも悪い!」ってことになれば、素直に反省するよりもお互いに不満が残るばかりなんです。だから 怒るよりも共感 をしたほうがいいんです。
だからこの保護者のかたは、お互いの言い分を丁寧に聴かれ『共感』を意識されたのでしょうね。すばらしいです!
さあ“3つの感”の残り2つの『感』は、いったい何だと思います?
これについては、また次回のお楽しみ。
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