岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
今回は妻が以前に書いたブログで、とても大切な内容だったのでリメイクしました。
きっと子育てをしている親に大切なことでしょうし、親以外にも子どもへ関わる人には役立つ内容だと思いますので、ぜひご覧ください。
数年前に妻が研修で、弁護士の先生から子どもの問題行動理解に関わるお話を聞いたことがあり、以下はそのお話の要点をまとめたものです。
子どもの問題行動に潜む3つの症状
子どもの問題行動とは?
・不安になるとじっとしていられない
・自分が主人公でないと我慢できない
・ターゲットを決めて仲間を引き入れ攻撃
・ベタベタ甘えたかと思うと離れる
・忘れ物がやたら多い
・ネットトラブルなど平気で危険なことをする
・こだわりが強く妨害されると強く反発
・極端にわがままを示す
・衝動的な暴言暴力
・苦手なことは逃避または反抗
・プライドが高く他者の評価が気になる
・裏付けのない非現実的な万能感
・人の感情に共感しにくい
・・・・・
まず、これらを「症状」としてとらえます。
そして「症状」には理由があり、『環境・愛情・発達』の3つの視点で理由を探すことが大事。
『環境』に問題があるとは?
家の中や学校の中で、安心と安全が守られているかがポイント。
子どもを放任状態では守られませんし、子どもへの心理的身体的攻撃があれば安心安全が守られないうえに、子どもが「暴力を学ぶ」ことになります。
『愛情』の問題がある場合の特徴は?
①表現があまのじゃく
・素直な甘えが苦手
・距離感が近すぎたり離れたり
・やきもちが激しく独占欲強い
②不安感が強い
・人を信じる力が弱い
・「相手は自分を嫌ってる」と思いやすい
・寂しく孤立感を感じている
・「自分を見て見て」アピールがすごい
・落ち着きなく、すぐ動く
・自分の居場所探しが激しい
・教室を飛び出す
③自己肯定感が低いと・・
・失敗=自分はダメ、失敗が怖い
・新しいことにも不安で挑戦できない
・最初からやらない
これらは、私たちが考える以上に子どもにとってかなり辛い状況です。
では、愛情愛着問題への対応ですが、簡単な方法を一つ紹介します。
愛情を受けて育った子どもは学校でも可愛がられる
それは、子どもへの声掛けなんです。
「どうした?」
「大丈夫?」
「心配しているよ」
「大切に思っているよ」
こういった「あなたのことを見ているよ」「あなたのことを見捨てないよ」「あなたは大切な人だよ」といった関わり方ですね。
もちろん「ダメなことはダメ」と伝えることも必要ですが、これは一人の先生では難しいので、学校のチーム対応力が
期待されるところです。
お話の最後に一つ納得した言葉があります。
「しっかり愛情を受けて育った子は、家でもかわいがられ、学校でもかわいがられます」
そんな子どもばかりになってほしいと思いながら、今まで関わった子どもたちのことを思い出していました。
ここまでが、研修で学んだ内容についてのことです。
当時のことを思い出していると、我が家の孫のひなちゃんはパパママをはじめ、両家のジジババ&オジオバから、愛情をいっぱいに受けて育っているなあって思います。
これって本当にありがたいことですね。
ひなちゃんのことについては、子育てカウンセラーいなっち先生夫婦の孫育て奮闘日記を、ご覧くださいませ。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
子どもから大人まで、岡山発どこへでも
研修や講演のご相談はお気軽にどうぞ!
数人の子育て座談会から企業研修まで対応
企業での社員カウンセリングも対応