岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
子どもへ言えば言うほど、子どもは動かない!
子どもへあれこれ言いすぎてませんか?指示を出しすぎていませんか?
それとも、言いすぎているとか、指示を出しすぎているかどうかもわからない?
または、子どもへあれこれ言わないと落ち着かないとか、指示しないと子どもが何もしないと思う。
それはかなり重症です。
スーパーで見た口うるさいお父さん
先日あるスーパーでレジ待ちをしていたときのこと。
僕が立っているとなりのレジ待ちの列へ、お父さんと小学校低学年くらいの娘が並んできました。
するとお父さんが「はい、ここに並んで、”気を付け”して。」と娘へ指示。
その親子のレジの順番が来て、娘がカートを押して少し小走りにスタートしたとたん、「走らない!」と娘へ指示。
レジを終えて袋詰めが終わってからも、「はい行くよ。あっちから出るよ!」と娘へ指示。
これらの一連の様子を見ていて思わず僕は、妻へ「口うるせーお父さんじゃなあ。見ていて疲れるわ。」と。
妻も「言わないと気が済まないじゃろうなあ。」とあきれ顔。
並ぶときに気を付けをさせる必要はないだろうし、低学年の子どもだから少し小走りに動くもんです。
じっとさせられていた時間が長ければ、その反動は大きいですよ。パッと動きたくなるんです。
中学生だって、長時間集会で立って話をじっと聞いていたら、終わった瞬間に「はあー!終わったー!」って体が動いていましたよ。大人でもそうですよね。
まして、小学校の低学年ともなればなおさらです。
それに今は、レジ待ちも前の人との距離がしっかりあるので、小走りにカートを押してもなんら問題なし。
全然危険な状況じゃなかったです。
親子の信頼関係を築いていれば子どもを信じられる
このお父さんも悪気はないんですよね。
でも僕には、悪気がないほど”厄介だなあ”と思っちゃうんですよ。
「悪い」と思っているなら、やめたほうがいいって思うことができますが、「正しい」と思っていれば、いつまでもその行動を続けてしまいますから。
こうやって、ちょっとしたことでも親が指示したり注意したりしていると、子どもは自分で考えなくなってしまいます。
親が言うから行動する、親が注意するからやめる、または、何か自分でやろうとしても、ついつい親の反応が気になってしまうといったことになるわけです。
コロナ影響で家庭学習がまだ続いている家庭もあります。
子どもが、親に言われて、しかたなく課題や自主学習をやっていませんか?
せっかくの機会ですから、親がいっさい何も言わない日を作ってみましょうよ。
子どもがどんな行動をしていても、いっさい言わないと心に決める。
もちろん、命に関わることはいわなきゃいけませんよ。
でも家で過ごしているときに、そういった状況はそうそうめったに起こるもんじゃないです。
ゲームや動画、やり放題にして、子どもが「もう飽きた」っていうかもしれません。
逆に、親の顔色をチラチラ見てくる可能性もあります。
子どもがどんな反応するか観察すると、今までの関わり方を振り返る良いきっかけになるかもしれませんよ。
いかがですか?やってみませんか?
そんなことやったら、子どもがおかしくなってしまう?
そう思っているあなたは、子どもを信じていないんです。
子どもとの信頼関係を築けてこれなかったということです。
子どもと信頼関係を築けているのであれば、「好きなだけゲームやってみたら?」って、サラーッと言えます。
だってゲームで子どもがおかしくなって、ゲーム依存になるはずないって信じられていますから。
そもそもゲーム依存なんて、ゲームのせいじゃなく、親子の信頼関係の問題なんです。
このことについてはこちらのブログゲームやネット依存を防ぐ方法!子供に制限かけると逆効果をご覧ください。
コロナ終息後は、生活様式も大きな変化が起こるといわれています。
子どもとのかかわり方も、これをきっかけに大きな変化を起こしてみませんか?
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