岡山発、思春期の子育てにアンガーマネジメントとコミュニケーションの研修・講演の講師、元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
いろんな思春期の子どもたちに関わってきましたが、将来の夢や目標がハッキリ決まっていると自信を持って言える子供は、中学生の段階では少ないです。
ところが、親御さんの意識は違うことがあります。
「うちの子どもは将来の目標がないんです。〇〇くんのようは高校へ入ってやりたいことや将来やりたいことがハッキリしていてうらやましいです」
うちの子どもだけが、取り残されている。
そんな気がして、親御さんのほうが焦ってしまったり。
思春期の中学生は将来のことを決めなくてもいい
安心してください。
親御さんが思うほど、やりたいことがハッキリしている子どもって多くいませんから。
ちなみに僕も中学生の頃は、決まってませんでしたよ。
まさか教師になるなんて、思いもしませんでしたから。
我が家の子どももそうです。
今年から社会人になった長男。
パソコンで映像のプログラミングしたりしています。
でも中学生の頃は、とにかく高校も吹奏楽を続けたい。
よりレベルの高い高校で全国を目指したい。
「将来は自衛隊などの楽団に入るのもいいかも」
って言う程度のぼんやりとしたものでした。
長男は趣味で僕のお古パソコンを触ってゲームや画像・動画編集などしてはいました。
それが仕事になるなんて、思ってもみませんでしたよ。
思春期の中学生は将来のことを無理に決めなくてもいいです。
ぼんやりしていても大丈夫。
もちろんはっきり決まっているならそれはそれで素晴らしい。
高校選びは子どものやりたいことで決めればいい
ところで、日本の職業の種類は何種類あるかご存知ですか?
労働政策研究・研修機構は、厚生労働省から職業分類の改訂に関する研究要請を受けて、2008年度から職業分類の改訂作業にとりかかり、2011年に職業名索引を作成しました。
それによると、職業名の数は17,209。
約17000種類なんですね。
お子さんの選ぼうとしている高校や高校の科って、数えるほどの種類。
僕たち親も、限られた種類の高校や科のなかで選択してきました。
これは大学も同じ。
子どもへのアドバイスも、自分の経験でしか言えません。
さらに、今は時代の変化が激しい。
例えば、これ。
子どもの頃は、改札では駅員さんが切符を切ってくれてました。
あれやってみたいなあって、子ども心に思ってました。
でも、今は自動改札。
さらに、切符じゃなくても通れます。
僕は、モバイルSuicaを使ってます。
iphoneを当てるだけ。
子どもの頃、こんな時代が来るなんて思いもしませんでした。
社会人になったときも思いませんでした。
時代の変化は速い!
だから、子どもが自分でいろんな経験して、自分で考え、自分で判断させればいい。
高校選びも『やりたい』ということを優先させればいいですよ。
・部活動をもっとやりたい
・専門分野を学びたい
・コースや類型の選択肢が多いからそこで考えたい
・大学まで行きたいから大学進学に力を入れている高校に入りたい
こういった理由で選んでもらえば大丈夫。
思春期の中学生は悩み葛藤し人生の基盤を作っていけばいい
精神分析学者のエリクソンが提唱した『ライフサイクルモデル』
そのなかで、青年期(13歳~22歳あたり)は『自我同一性(アイデンティティ)』を確立する時期。
思春期の中学生は、まさにこの時期。
「自分とは何者か?」
これを自問自答しながら、自分を肯定的に見ていけるようにする時期です。
親が「あなたはこんな人なの」って決めてはいけない。
子どもが人生の基盤を作っていくんですよ。
親は信じて見守る。
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