父親の生き方を伝える大切さ!子供が親の偉大さに触れる体験を
怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師
いなっち先生こと稲田尚久です。
実家へ帰ってました。
家を出たわけではございません(笑)
実家の所有する山の境界に、父親が杭を打つ手伝いをしてきたのです。
子供が親や先祖について考えることも必要
都会に住まれているかたには、山に境界線があることや個人が所有している土地だということを知られないかたもいらっしゃいます。
春になると、山へ山菜を取りに入ってこられる人がいるんですが、実はそれダメですよー!
他人の家の敷地に勝手に入って、植えている花を取っていくことと同じです。
さて、今回は父親に、我が家の山と山林がどこにあるか?いつ植えた木なのか?を教えてもらい、父親や先祖の偉大さを感じる2日間となりました。
境界の部分へ杭を打って、そこに空き缶をかぶせていきます。
山は一か所じゃないので、とても複雑。
「ここはひい爺さんが植えた木」
「これはわしが高校卒業してすぐに植えた木」
「ここの木は、戦争で死んだわしの父親が結婚したころ母親といっしょに植えた木」
「ここまでがうちの木で、こっちは〇〇さんとこの」
「ここは尚久が、かずらにぶら下がって遊んだ所」
いろんなことを教えてくれました。
山に植えたスギやヒノキ。
とても立派に育っていますが、ここまで立派になるのに何十年もの歳月を重ねています。
草を刈り、枝を切り、間引きをし、一本の木が市場に出るまでとてつもない手間と時間がかかっているんです。
親が真剣な生き方をしていれば子供は必ず理解する
僕の父親は、山や木が好きで高校卒業してからずっと林業で生計を立ててきました。
78歳でも急な山を登り、木を伐り倒す危険な作業をやっています。
でも、いつまでも元気にやれるわけじゃない。
おそらく自分が元気なうちに、僕へ伝えておきたかったのでしょう。
説明してくれるときの父親は、なんだかとても嬉しそうでした。
僕も話を聞いていると、父親が地道にやってきたことの偉大さをあらためて感じられたのです。
こんな100年クラスの立派なスギ。
木目が均一で細かく詰まっているでしょう。
こういう木は板にしても大変質が良く、見た目も美しいので売った時の価格も良いのですよ。
一体いくらくらいするのか父へ聞くと
「昔なら数十万したけど、今では数万じゃな」
曾祖父、祖父、父と3代という年月かけて育ててきたものが、たったの数万!?
驚きと虚しさが沸き起こってきました。
でも父は、嬉しそうな顔で話してくれます。
「今は安くても、またどんな時代がくるかわからんけえな」
と、今という時代に左右されるのではなく、自分が正しいと思って仕事を続けてきたこと、それは未来へもつながっていくという自信のように感じました。
「うーん、親父ってすごい!俺にはとてもできない」
まるで天に伸びていくような大きな木のように、親父の存在が大きく見えた2日間。
もしかして47年間生きてきて、初めてそんな気持ちになったかもしれませんね。
僕は家業を継いでいませんが、親父の生き方を通して、仕事へ対する気持ちに大きな刺激となりました。
もっと自分を信じてやっていこうって。
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