子供が勉強する気持ちになる!親の不完全さを伝えると効果的
怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師
いなっち先生こと稲田尚久です。
前回に引き続き、期末テストあるある。
テストに向けて勉強に身が入らない子ども。
そんな姿を見かねて、親は叱咤激励したいですよね。
親ができていたことが子供もできるとは限らない
「父さんは試験一週間前、毎日5時間勉強したぞ!」
こんな感じで、自分ができていたことを言って、子どもにもそれを求めるってことないですか?
でもよく考えれば、自分の子どもだから親と同じことができるわけじゃないですよね。
例えば僕がいきなり、アンガーマネジメントの講演でこんなこと言ったらどうでしょうか?
「アンガーマネジメントは心理トレーニングです。練習すればできるようになります」
この言葉を聞かれた参加者のかたは
「だって、いなっち先生だからできたんでしょ」
と、思われる人もいるはずです。
あなたができても、私には難しい。
そう思ってしまうわけですよね。
子どもだって同じですよ。
「お父さんはできたかもしれないけど、自分にはムリ!」
ってことになるわけです。
こうなる理由とは?
親のできなかった部分を子供にも伝えてみる
僕たちは完璧にできる人を見ると
「すげー!」って思いますが
「でもムリ―!」とも思ってします。
ところが、不完全な人には親しみがわきませんか?
心理学では『ツァイガルニック効果』といいます。
人は不完全なものや未完成なものに興味を持ったり、記憶や印象として残るというもの。
ドラえもんに出てくる『のび太』なんかは典型的なパターン。
だから僕は講演の最初に自分の過去を話します。
「今では家族仲良く笑顔で過ごしています、実はかつての僕はそうじゃなかったんです・・・」
と言って、イライラを妻や子どもにぶつけていた過去の自分を暴露。
すっかり定番になったこのスライド使うんです。
人間は不完全な部分があることを親子で認めれば楽になる
この自己紹介があるから、参加されたかたは
「イライラをぶつけていたいなっち先生がアンガーマネジメントで変わることができたのなら、自分にもできそう」
って、思っていただけるのです。
親だって同じですよ。
自分のできなかったことは、恥ずかしがらずに子どもに暴露すればいいです。
そして、それを克服するために努力したことを伝えれば効果的。
でも、自分には克服できたことがないというあなた。
それならそれでいいんです。
「人は不完全な部分がある」
不完全でいいんだよって、子どものありのままを認めるだけで充分ですよ。
人生はプラスマイナス0なんて言ったりするじゃないですか。
悪いこともあれば良いこともある。
不完全なところもあればキラッと輝くところもある。
それでその人の味が出てくる。
僕はそう思いますよ。
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