子供にレッテルを貼るのは危険!先生が柔軟に対応できるには?
怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師
いなっち先生こと稲田尚久です。
【先生は柔軟な考えを持とう!】
とある人から聞いた話。
僕のアンガーマネジメント講演に参加された教員が、こんなことを言われていたと。
「アンガーマネジメント、あれは難しい」
先生がうまくいかない原因は出来事や子供のせい?
どうもこの先生、なにかにつけて自分以外のところへ原因を見つけようとするクセがあるようです。
「あの子どもが良くない」
「あの言い方では将来良くない人になる」
こういった言葉がよく出るとか。
僕も学校現場に長年いたので、言いたい気持ちはすごくよくわかります。
でもね、原因を出来事や子どもなど外に持っていくと、いつまでたっても変わりません。
柔軟に動くことの苦手な先生ほど子供にレッテル張りをする
先生は規律や協調性を大切にする傾向があります。
それは、35人教室にいれば必要なこと。
さらに35人が数クラスあれば100人超えます。
これだけの人数を動かすことになれば、個より集団を優先します。
そうなると、集団からはみ出る子ども出てきます。
それは想定内のこと。
でも頭の固い先生は、そういう子どもに対して
『困った子ども』
というレッテルを貼りたがるんですよね。
子どもは関わってくれない先生に敵意を持つ
『困った子』というレッテル貼られてしまうと、子どもは敏感に察知するんです。
「どうせ俺たちが悪いんだ」
「どうせ邪魔なんだろ?」
こうなると、そういう見方をする先生に対してどうなるか?
『敵意』が生まれるんですよ。
こういった子どもたちは、認められることが少ない。
だから、見捨てられることに敏感なのです。
関わりを持とうとしない先生には敵意しか持ちません。
叱ってくれても、自分たちを見捨てない先生。
一時的に反抗はしても、そういう先生のことは好きなんですよね。
先生が柔軟な考えを持てば子供もイライラしなくなる
集団からはみ出そうとする子どもには、次の4つのタイプが考えられます。
①多動傾向を持っていて、考えるよりも行動してしまうタイプ
②自分に注目してほしいタイプ
③元々①で、自分の行動を理解してもらえなかったために、注目してほしいタイプ。
④音や感覚に過敏で集団の場にいるのが苦手なタイプ。
⑤自分なりのやり方や考え方にこだわるタイプ。
子どもの特性を見ながら、柔軟に対応していくことが必要ではないでしょうか?
それは特別扱いじゃないんですよ。
社会全体が個を大切にする世の中であってほしい
先生の対応のしかたによって周りの子どもたちも、理解してくれます。
「あの子には、そのほうがいいんだ」って。
それに
「自分も出来ないことがあっても助けてもらえる」
と安心する子も中にはいます。
でも、そこまでいくには労力も必要です。
もちろん日々試行錯誤されながら対応してくださっている先生方もいます。
そこで壁になるのが
「社会に出たらそんな配慮はしてもらえないんだから・・・」
という大人の言葉。
学校だけでなく社会全体が『個』にどう対応するか、取り組んでいくことを目指していけたらいいですよね。
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→子供が逆切れしない注意のコツ!教師の正論が子どもは嫌になる理由
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