怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師
いなっち先生こと稲田尚久です。
【目の前の子供に関わってますか?】
ライザップのCMって、わかりやすいですね。
「結果にコミット」
コミットとは、コミットメントのこと。
英語で「約束する」
ビジネス用語で「責任を伴う約束」
などと言われるようです。
だから「結果に責任を持ちます」ということ。
ライザップすれば結果がでると思えば「やってみようかな」って気になりますよね。
すごく効果的なCMだと思います。
子どもに子育ての結果を求めてはダメ
子育ても「◯◯すれば結果が出ます」といったものがあればいいのにって、思ったことありませんか?
ところが、子育ては未知の体験だらけ。
兄妹を同じように育てても、全然反応が違います。
それは子どもの持っている性格や特性があるからです。
「こういう子育てをすれば、必ずこうなる」
といった、信じ込みはダメですよ。
子育てには結果なんて求めちゃいけません。
ところが、こんな話を聞いたことがあります。
「私の甥っ子は某有名大学出ています。甥っ子は自分のやりたい仕事に就いたけれど、母親からすればそれは母親の理想ではなかったみたいで『大学のブランドを活かせていない』って、何かにつけて言っています」
きっとこの母親は、結果を求めていたのでしょう。
『有名大学を出たら就職はこうあるべき』
という、母親の理想があったわけです。
まさに子どもの人生に土足で踏み込む行為。
これはやっちゃいけませんよ。
子どもは自分のやりたい仕事をやって幸せなんですから。
子育てをした結果に親は責任を持つ必要はある
ただし、あなたの子育てで『結果にコミットする』ことは必要。
あなたが子育てしてきた結果、今の子どもの状態があるのです。
親は責任を持つ必要はあります。
親の関わり方の結果は、子どもに大きく影響します。
『子は親の鏡』と言われますが、親のやっていることはそのまま子どもの行動へ現れていきます。
ところが、子どもの行動を受け入れようとしない親もいます。
「なんでこんなことになったのか?」
友達が悪い、学校が悪い、と周りに責任をなすりつけちゃう。
いやいや、違うんです。
ここまでこの子どもと関わってきた結果なのですよ。
もちろんそれには、友達や先生などがきっかけを与えるケースもあります。
しかし、人格形成というのは長年積み重ねてきた親の関わり方が一番影響します。
子育てに成功も失敗もない
何度もブログへ書いています。
子育てに成功も失敗もないのです。
ただし、目の前の子どもは予期せぬことをします。
例えば
・友達にちょっかいばかり出す。
・先生に反抗的な言い方をする。
親から見れば困った行動。
それをどうとらえるかなのです。
・人に迷惑ばかりかけて、どうしようもない
・友達だって悪いし、先生の注意の仕方が悪いのでは?
・自分に注目してほしいのかも?
実は大抵の場合は、注目してほしい行動。
関わり行動と言います。
子どもが幼い頃を思い出してみてください。
泣いたり、駄々こねたりする。
「どうしたの?」
「よしよし」
こうやって親が関わってくれました。
問題行動=子育ての失敗
じゃないのです。
子育ての責任を感じて自分を責めないで!
子どもの行動とは?
親へなにかを訴えている証拠。
子どもが勝手にこうなったのじゃなく、まだ僕は関わってほしんですって訴えているんです。
「僕を私をもっと見て!」って。
だから成功だとか失敗だとか考えなくていい。
そして、自分を責めないでくださいね。
あなたはあなたなりに精一杯やってきたんです。
自分を責めても何も解決しませんよ。
それよりも目の前の子どもに関わってやってくださいね。
関連ブログもご覧ください。
→子供の問題行動の裏に隠れる子供の欲求から目を背けてはいけないのはなぜ?
研修や講演のご相談はお気軽にどうぞ!
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
子どもから大人まで、岡山発どこへでも
研修や講演のご相談はお気軽にどうぞ!
数人の子育て座談会から企業研修まで対応
企業での社員カウンセリングも対応