子供に合わせた声のかけ方とは?親も子供も自分を知る方法がある
怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師
いなっち先生こと稲田尚久です。
長所も短所も表裏一体。
長所「人に親切にできる」
もしこれが、度を過ぎればどうなりますか?
短所「お節介」
に変わってしまいますよね。
子どもも親も長所と短所の両方を持っている
人は長所と思えることでも、それが度を過ぎてしまえば短所に変わってしまいます。
でも、自分の長所や得意とする部分を抑えようとするとストレスになります。
自分の短所や苦手とすることを、良い方向へ変えようとするほうが上手くいくんですよね。
僕は客観的に物事を考え判断することが、若い頃はすごく苦手でした。
逆に、その場の感情で動くことは得意。
良く言えば「ノリがいい」
悪く言えば「思いつきで動く」
誰もが長所も短所も両面持っています。
でも、ノリがいいことは中学生にはとても良かったのです。
生徒と一緒になっていろんなこと楽しんでいました。
ただし、冷静に客観的に判断できる力も教師として必要。
だから、できることから変えました。
職員室の机をいつも整理しておく。
物事を一方向だけで見ず、反対方向からも考えてみる。
こうやって、良さを消さず、自分の弱い部分の客観性を身につけるようにしようとしたのです。
人の行動の特性は5つに分けられる
これは交流分析という心理学の考え方。
自我状態(これが自分であるというもの)を5つに分けて考えます。
CP(批判的な自分)
NP(保護的な自分)
A(大人の自分)
FC(自由児な自分)
AC(順応児な自分)
の5つ。
エゴグラムという性格診断を行うと、自分は5つのうちのどこが強いかがわかるのです。
どこが強ければいいというものではなく、自分にはどのような傾向があるのか知ることが大切。
昨日は結婚紹介所ツヴァイでこれとアンガーマネジメントを使ったセミナーをしました。
「元中学校教師直伝!長所発掘テクニック~相手も自分もワンランク上の輝かせ方~」
親はまず自分を知って子どもに接したほうがいい
今回使ったエゴグラム。
自我状態で強い所と弱いところがわかります。
強いところは、長所でもありますが、強く出すぎると相手に不快な思いをさせます。
例えばCP(批判的な自分)が高いと、リーダーシップがとれますし、正義感も強いです。
ところが、子育てでそれを強く出しすぎると、子どもを支配したりコントロールしすぎて、子どもの自立を妨げてしまいます。
ですから自分の特徴を知ったうえで、子どもとの関わりを持てばより良い人間関係を築くことができますよね。
子どもの弱い部分を指摘するより引き出す気持ちで関わる
子どもの5つの自我状態を知っておくとさらにいいでしょうね。
例えば、ACが強い子供は、大人や周りに気を使いすぎます。
協調性はあるけれど、素直な自分の気持ちを表現できない。
こういう場合は親が子供の目線に降りて声かけてやる。
「今どんな気持ち?いってごらん」
子どもを焦らせないように、じっくり待ってやる。
子どもの判断を大切にしてみる。
逆にACの低い子供は、自己中心的な行動をとります。
「それをされると私は◯◯になるかからつらいな」
こうやって、気持ちを伝えてみる。
5つの自我状態を知ると役に立ちます。
今回初めてセミナーで活用しましたが好評でした。
今後も開催してみたいですね。
関連するブログもどうぞ
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
子どもの短所は変えられる!思春期の子供が自信を持てる親の声のかけ方
元中学校教師の子育て講座in大阪
来月大阪で子育て講座があります。
今回は少人数なのでとっても濃い内容ですよ。
まだ席に余裕があります。
詳細は講座情報をご覧ください。
講座情報はこちら
研修や講演のご相談はお気軽にどうぞ!
この記事へのコメントはありません。