優しい声かけ できますか?
岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
先月、某県内全域の放課後児童クラブ・放課後子ども教室指導者対象に「子どもや保護者理解に活かすコミュニケーション術」というテーマでオンライン研修をさせていただきました。
そのときに伝えた内容を早速実践された方の感想が素晴らしくて、これは児童クラブだけでなく家庭や学校、さらには大人同士の会話でも活かせると思うので、ぜひご覧ください。
優しい声かけ で子どもに大きな変化
きつい否定的な言い方や命令的な言い方ではなく、優しいお願いベースな言い方や語尾がきつくない言い方を学び、相手ベースよりこちらサイドの言い方をしてみることをその日のうちに実践しました。
3年生の男の子で、いわゆるグレーゾーンの子です。
・宿題の時間に大きな声で歌う
➡「すごいいい声だね。だけど今は静かにしてほしいな」
・部屋の中を走り回る
➡「部屋で走ると怪我するかもしれないから心配だなぁ。外や体育館で走ろうよ。
・部活に行くために着替えとおやつを先にする
➡「そろそろ時間だね。準備始めよっか。
いつもは減らず口で何か一言返してきて、一悶着や子ども同士のトラブルが多い子なのですが、声かけを優しくするように気をつけたら、全部の指示が入るし文句も言わないというお互いにとってすごく良い会話となりました。
講師の先生が教えてくれたことが、ばっちり実践で活きました。
子どもを動かしたいと思って声をかけるときというのは、「~しなさい!」といった命令口調だったり、「~してはいけません!」といった禁止口調になりがち。
じゃあ同じように私たちも命令口調や禁止口調で言われて気持ちよく行動できますか?そうじゃないですよね。
相手に何かしてほしいときには「~してもらえませんか?」「~してほしいです」と、丁寧にお願いしますよね?
子どもにだって同じなんですよ。子どもだからといって見下すような口調は良くないと思います。
まあ、そもそも子どもって『言われた通りに動かないもの』だと思いませんか?そう思っておいた方が断然楽ですねー!
『言われた通りに動かないもの』に対して、動かないことに腹を立ててさらにきつい口調で「いい加減に動きなさい!」と何度も言ったところで、結局自分もイライラが増えるばかりだし、言われる側の子どもも嫌な気持ちになるだけで素直になれないし、何も良いことはありませんよね。
だったら、丁寧にお願いするとか 優しい声かけ のほうがいいです。そしてお願いしても動かないこともあると思って、動かないのであればこちらが動いて何かするしかないのです。
では、どのような言い方がいいのか?
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