子供を原因追究 するよりも解決志向で!
岡山発、思春期の子育てにアンガーマネジメントとコミュニケーションの研修・講演の講師、元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
突然ですが質問です。
次の場合あなただったらどう思いますか?
家族でドーナッツを美味しく食べて1個だけ残りました。翌日仕事から帰って、前日に残ったドーナッツがまだ残っていたら食べちゃおうと思って見てみると、半分欠けていてすでに誰かが食べたようです。
①「半分しかないじゃないか!誰が食べたんだ?」
②「まだ、半分残っていてよかった!」
あなたは①と②どちら?
子供を原因追究 するよりも解決志向
①は原因追及で、②は解決志向でソリューションフォーカスアプローチといいます。
ソリューションフォーカスアプローチで大切なことは、『うまくいっているところに注目』して、原因追及をしません。
僕は自分が食べようと思っていたドーナッツが一部食べられていたら、①のように思ったりするかも(笑)。でも、たかがドーナッツ。
くどくど原因追及するより、残っている部分がまだいっぱいあるからおいしく食べようと解決志向で考えた方が、気持ちも楽になりますよね。子育てでも同じです。
例えば、部屋を片付けたけど、時間がなくて部屋の半分までしか片付けられなかった子どもに対してどう言いますか?
①原因追及:「なんで、半分しか片付けられなかったの?」
②解決志向:「どうやって、半分まで片付けることができたの?」
①の聞き方だと、子どもも責められているようで、できなかった理由ばかり探します。
②の聞き方だと、自分ががんばったことを認めてもらえたと思い、できなかったことを次からがんばろうとします。
もし、子どもが一生懸命に片付けをせずダラダラしていたために、半分しかできていなかったのであれば「次からは、どうすれば全部片付けることができると思う?」と、子どもと一緒に考えてやればいいのです。
以前のことですが、生協の卵の注文を間違えて40個も買ってしまった妻。せっかく卵がたくさんあるのだからと、シフォンケーキを2個も作ってくれました。なんで、こんなに注文してしまったのだろうとクヨクヨせず、解決志向の妻。
僕は仕事から帰ってそのシフォンケーキを食べようと思ったとき、すでに残り3分の1。僕はどう考えたか?
次のページへ続く。
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