子どもが 共感力の高い人になる
母親に怒鳴られた後その男の子はしばらく座り込んだままで、僕と妻は店に入っていくためにその子どもの近くを通っていましたが、その男の子の表情を見てゾッとしたのです。
なんと!その男の子は『無表情』だったのです!
悲しむのでもなく、泣くのでもなく、怒るのでもない。ボーっと焦点も定まらない状態で座っていたのです。
僕「あれって、ヤバイじゃろ?感情を感じられなくなってねーか?」
妻「うん。あれは『感情鈍麻』になってしまっとるわ」
僕「このまま、自分の感情を感じないまま成長していくと、人の気持ちがわからなくなってりして犯罪を犯したりするかもしれん」
妻「ほんと、将来が心配」
『感情鈍麻』とは、喜怒哀楽が感じられなくなったり、乏しくなっている状態です。
このようになってしまうと自分自身の感情さえも感じられないわけですから、他人の感情を感じるなど難しく、人の気持ちを考えるということもできません。
「他人に優しくしなさい」と言うよりも、子どもの気持ちに『共感』してやることですね。今回紹介した本の中で次のように書かれています。
自分が喜ぶことを相手も喜んでくれる人に育児されたいと思う子どもの感情は、3歳くらいまで持続して発達するものです。
この時期は、子どもが喜ぶこと、悲しむことを一緒に共有してあげること大切なんですよね。それが他人の悲しみも共感できる子どもへと育っていくというわけです。
親が子どもへ共感してやれば、子どもも将来 共感力の高い人になる ということですね。
だから親はあれこれ子どもへさせるよりも『共感』することに力を注いでほしいです。どうすればいいのか?それはいたってシンプルですよ。
「へえ~」「そうかぁ」と相づちを打つ。
「〇〇なんだ」「〇〇だったってことだね」とオウム返しをする。
たったこれだけでいいんですよ。家事をしていても時々子どもの顔を見てやりながら、相づち&オウム返しをやってくださいね。
今回紹介した本もぜひ参考にしてみてください。
- 作者: 佐々木 正美
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 2011/01/20
- メディア: 単行本
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