教師に魅力ない?教職の魅力が減る原因は先生に自由がないから
怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師
いなっち先生こと稲田尚久です
【教職の魅力をアピールする必要ある?】
山陽新聞を読んでいるとこんな記事が。
(2018年5月12日山陽新聞朝刊)
2019年度の教員採用へ向けて、岡山県教委と岡山市教委が教員採用説明会を開いたそうです。
2010年度に375人だった募集定員。
2014年度以降は600人台まで広げてますが、受験者数は下降線をたどっていると新聞には書かれています。
今、大学生は売り手市場なので、民間企業でも優秀な人材確保が課題になってますが、教員の世界でも同じ。
先生が笑顔で輝いて見える。
やりがいがあるように見える。
そういう姿が見られれば、人材確保に苦労することはないでしょう。
魅力を感じられない仕事になったということ。
先生がのびのびと仕事ができない教育現場
いつだったか?
教え子といろんな話をしたときのこと。
「我が子の学校行ってみて思うけど、最近の先生はすげえやりにくそうに見える。親にでえれえ気をつかようるなあ」
「僕らが中学校のとき、少なくとも先生らはすごく楽しそうじゃった」
こういったことを言われました。
彼はもう30代のパパ。
彼が中学生の頃、僕は20代でした。
あの頃を振り返ると、当時勤務していた中学校は、若い先生のやりたいことをできるだけやらせようという雰囲気がありました。
ところが、今学校現場はすごく先生たちが窮屈そう。
もちろん、そんな先生ばかりじゃないけれど、少なくとも今のほうが自由度は減っていると思います。
個性を大事にする教職員集団があった
「稲ちゃん、やってみたらええが!」
「稲ちゃん、わしはこう思うけど、どう思う?」
まだ経験の少ない若い僕に対しても、先輩が同じ立場で声をかけてくれたり、励ましてくれる環境でした。
学級通信も今のように管理職が目を通さなければ出せないなんてこともなく、自由に出せましたし、担任同士で競い合うように書いていました。
以前のブログでも書きましたが、お互いにいたずらしあって楽しむ余裕もありました。
また、釣り好きな先生がアマゴの解禁日には早朝から釣ってきて、調理室でから揚げにしてくれて、空き時間に食べさせてもらったり。
学級経営のことなどを先輩の先生と熱く語ったり。
教職員が自由に発言でき、楽しく仕事できる環境でした。
働き方改革なんて言わなくても、みんな自分のやりたいようにやっていたからそれでよかったんです。
教職員の働き方改革は必要だが柔軟な対応も必要
今、教職員の働き方改革をすごく言われています。
とても大事なことです。
ただ、これって現場の想いとずれもあるように感じることがるんです。
部活動を週休2日にした学校のことが、テレビで放送されていました。
「休みが増えて友達と遊べる」
と喜ぶ生徒もいれば
「もっと強くなりたいから練習をしたい」
と不満を持つ生徒もいました。
生徒の意見と同じで、教員にもいろんな意見があります。
教員を目指す人も同じで、いろんな想いを持って教職を目指すのではないでしょうか?
部活動をやりたいと思って教師を目指す人。
子どもたちの成長に関わりたいと思って目指す人。
公務員という安定性も魅力と思って目指す人。
情熱を持っている先生のやる気を奪ってしまう働き方改革にだけは、ならないでほしいです。
家に帰る時間が多少遅くても、仕事が楽しくてたまらなかったら苦になりませんからね。
親に気を遣いすぎる学校
また、保護者の意識改革も必要です。
学校はなんでもやってくれるところじゃない。
先生の仕事はサービス業じゃない。
そして学校もできないことはできないと言えばいい。
一人の保護者が文句を言ってきたから、なにかを辞める。
それは違うと思いますよ。
教え子の言った
「最近の先生はすげえやりにくそうに見える。親にでえれえ気をつかようるなあ」
これが教育現場の現状です。
「僕らが中学校のとき、少なくとも先生らはすごく楽しそうじゃった」
先生が楽しそうに仕事ができるためにどうすればいいのか?
少なくとも、働き方改革だけでは解決しないと僕は思います。
う~ん、課題は山積み。
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