元教師が感じる高校生の対教師暴力事件で問題にすべき点とは?
怒りの取り扱いアドバイザー&元中学校教師
いなっちです。
福岡で高校生が先生に暴行
ニュースやネットですでに見られた方も多いでしょうね。
暴力はいけません。
生徒だろうが先生だろうがダメ。
この事件いろいろと問題が見えます。
だから一方的に言いたくないのですが、僕が問題だと思うこと。
先生が蹴られる様子を笑い平気で動画撮影してネットへ流すこと
ネット上では、加害者のことを叩くコメントであふれています。
加害者のことを擁護するつもりはありません。
でも、動画を見ていると、あの状況を楽しんでいる生徒が多くいたことが残念でたまりません。
いじめの構図と同じですよ。
いじめは、加害者と被害者の問題ではない。
・周りではやしたてる者。
・自分には関係ないと無関心な者。
この両者の立ち位置にいる者も加害者の一人です。
進学の心配をするよりすさんだ心を心配するのでは?
緊急保護者会へ出席した保護者。
インタビューにこう答えています。
「これからの受験や、就職に影響しないかどうか」
僕はちょっと違和感感じます。
加害者と被害者を見て笑っている生徒、自分には関係ないという生徒たちと、なんら変わらないのでは?
教員に問題あるから問題が起きるのか?
「教員のスキルアップを図り、信頼回復に全力を挙げたい」
学校側のコメント。
まるで、暴行受けた先生に問題があるみたいにとれてしまいます。
暴力を受けてそのまま授業しているのは大問題です。
すぐに職員室へ連絡いれなくてはいけません。
ただ、学校側だけに問題があるとは思えないのです。
生徒や保護者の意識も変えていく必要がありますよ。
自分も他人も大切にできる教育と子育てが必要
自分のことが好き。
まずは自己肯定感を高めることです。
そうじゃなきゃ、本当に他人へ優しくはできない。
自分は大切な存在と感じるためには、親が我が子を認めること。
学校では先生が生徒を認めること。
そういう姿勢が大切だと思います。
許すこと、許さないことの境界線をハッキリさせておく
でも、ダメなことに対しては毅然とした態度も必要。
受け入れることと許してはいけないことの線引きが必要。
今回のような事件は、日頃学校で危機管理マニュアルなどで統一した対応をできるように共通理解しておく必要もあります。
アンガーマネジメントを学べば、許すこと、許されないことの【境界線】の大切さを学ぶことができます。
僕は先生の研修でも呼ばれることが多く、【境界線】のグループワークを行います。
叱ることができていないと何でも許されていく
そして、正しく叱ることも身につけておく必要があります。
叱ることは、悪いことではない。
叱ることで行動を改善してもらうのが目的。
叱るのは技術。
トレーニング次第で上手になっていきます。
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